掲載日 : [21-12-06] 照会数 : 6722
柔道の安昌林が電撃引退…在日3世、東京五輪銅メダリスト
在日3世で東京五輪柔道男子73キロ級銅メダリストの安昌林(27)が代表チームから引退することを決めたという。
所属チームであるKHフィラックスの関係者は「安昌林が最近、代表チームでの活動を終え、指導者としての道を歩むという意向を明らかにした」と語った。
「芸術・体育要員」として代替服務し、しばらく選手生活は続ける予定だという。安は初の五輪だった2016年リオ大会で3回戦で敗退したが、2018年の世界選手権大会で王者に輝き、今年の東京五輪で銅メダルを獲得した。
五輪後、休息を取りながら今後の去就について悩んだという。東京五輪で銅メダルを獲得し、事実上の兵役免除となり、4週間の基礎軍事訓練を受ける間に引退を決意したという。
来年のアジア大会と3年後のパリ五輪を控え、金メダルに近いだけに、早すぎる引退の話題に残念な声が出ている。
所属チームでも何度も彼を引き留めたという。
これについて関係者は「東京五輪にすべての力量を注ぎ込んだ後、五輪に3度目の挑戦をするかどうかを悩んだ末、『もっと若くて情熱がある時に指導者の道を進みたい』と決意したという」と説明した。安昌林は外国チームの指導者を目標にしているという。
東京生まれ、京都府育ちの在日韓国人3世で、筑波大学時代の13年、全日本大学選手権で優勝し、日本国内の有望株に浮上した。
当時、監督から日本への帰化を勧められたがこれを断り韓国に渡り、龍仁大学に編入し、代表チームの看板スターとして活躍した。