「コロナ禍」打開 団結と連帯で 2022年各界の新春メッセージ(2)
駐日大韓民国特命全権大使 姜昌一
深い祖国愛に感謝…躍進するチャンスの年に
同胞の皆さま、2022年新年が明けました。新しい年が福多き年となりますよう、心からのご挨拶を申し上げます。
新型コロナという前代未聞の危機によって我々在日同胞の日常にも多くの困難が生じました。しかし、いかなる苦境にも果敢に立ち向かい、勝利してきた底力をもって、各々の居場所で、この危機をも知恵を発揮して乗り越えておられることを誇らしく思います。
大統領からも、昨年の「世界韓人の日」の祝辞において、新型コロナの大流行のなかにも、一枚岩となって一層輝きを増していた在外同胞の皆さまに、深い尊敬と感謝を述べられました。また、同胞社会の成長と祖国への積極的な声援があったからこそ、大韓民国が途上国から先進国に格上げされたのだと強調されました。さらに韓国語と韓民族の歴史を学び、民族のアイデンティティーを守ろうとする取組みが広がっていることを歓迎したいと称賛されました。
在日同胞社会がこれまで守ってきた祖国への揺るぎない信頼と深い祖国愛の下で、引き続き団結する姿を示して頂きたく思います。互いに助け合い、支えあいながら数多の挑戦を克服するとき、2022年は夢と未来に向かってさらに躍進するチャンスの一年となることを信じてやみません。
在日同胞の皆さまにおかれましても、祖国への信頼と和合の精神をもって、新しく、多様なメンバーを包容して今後とも成長を遂げられますことを祈願いたします。特に、一足先に定着した世代は、新しく定着を目指す後輩たちを支え、後輩世代は、逆境を乗り越えてきた先輩方への尊敬を示すことで、より大きく成長することができると思います。
来たる壬寅年は黒虎を意味すると言います。新型コロナによって萎縮していた我々同胞社会にも、勇猛で神秘的な虎の機運が訪れ、ご健勝とご多幸、そして願い事すべてが叶いますことを心よりお祈り申し上げます。
在外同胞財団理事長 金星坤
次世代育成へ力一つに
在日同胞の皆様、在日本大韓民国民団の役職員の皆様、新年、明けましておめでとうございます。
在外同胞財団理事長の金星坤です。
コロナ禍の2021年が過ぎ行き、壬寅年の新年が明けました。新年は皆様とご家族が虎のように吠え叫び、夢を成就する結実の一年となるよう、お祈り申し上げます。
在日同胞の皆様は母国が大変な時、真っ先に駆けつけて助けてくれた同胞として大韓民国は記憶しています。新年にはこうした歴史を持つ在日韓国人社会が互いに包容し合い、2021年よりもっと影響力のある元気な韓国人社会をつくってくれることを願います。
あわせて、同胞社会の未来を担っていく次世代育成に力を合わせてくださるようお願い申し上げます。
母国、大韓民国と在外同胞財団は、在日同胞社会が力を合わせて跳躍しようとする努力を最大限支援していきます。
皆様ご家庭のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
新韓金融持株会社会長 趙鏞炳
限界突破し新スタート
2021年、新韓金融グループは意義深い一年を過ごしました。グループポートフォリオの最後のパズルだった損害保険会社を17番目のグループ会社に迎え、総合金融グループの威容を完璧に備え、持株会社設立以後、歴代最大の実績も維持しています。
急変する時代をリードするために、グループのビジョンを「より簡単で快適な、より新しい金融」として再定立した一方、社会的価値を守るESG経営の先導的役割も十分に果たしています。
厳しい環境の中でも私ども新韓は揺らぐことなく、前進することができたのは、創業から私たちと共に歩んできた在日同胞皆様の応援と激励があったからだと思います。
新韓は誕生してから、ちょうど40年になります。節目の年を迎え、様々な限界を「突破」し、新たなスタートを成し遂げようという意味の「ブレークスルー2022・リブート新韓」というスローガンのもと、全職員が一致団結し、在日同胞の皆様の変わらぬご声援にお応えいたします。
在日韓国人本国投資協会会長 金和男
留学生奨学事業を継続
健やかな新春をお迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
民団をはじめ在日同胞関連団体の皆様、そして当協会の会員社の皆様に、昨年の賜った変わらぬご厚情に心より感謝申し上げます。
昨年はコロナパンデミックが2年間続き、経済をはじめとする社会全般に多くの困難が続いています。ワクチン接種によりコロナが終息すると予想されていましたが、デルタ株やオミクロン株など新しい変異の拡散により、以前の日常への復帰はいつになるか予測がつかない状態であります。
また、韓日関係についても依然として葛藤が続いておりますが、当協会は民間部門において両国の協力と発展のために、在日同胞の皆様の母国に対する投資および事業の支援、そして奨学事業を通して在日同胞留学生が未来の在日同胞社会のリーダー及び国家の人材として成長できるよう精進しております。
この努力が実を結ぶよう在日同胞の皆様方のお温かいご関心とご後援をお願い申し上げます。
国民体育振興公団理事長 趙顯宰
五輪の遺産、今も大切に
壬寅年を迎え、民団新聞読者皆様のご家庭に健康と幸福が溢れることをお祈りします。
これまで民団は在日韓国人の立場をしっかりと守るとともに、民族の次世代を担う人材の育成と様々な文化事業を展開してきました。
民団が日本社会の構成員として堂々と位置を取りながら、母国への支援を惜しまなかったため、韓国は1988年のソウル五輪をはじめ、様々な国際スポーツ大会を成功的に開催することができ、これにより設けられた五輪の遺産は今でも大切に活用されています。
コロナ禍で、同胞社会の困難も大きくなると考えられます。しかし、不屈の精神で今日の成功を成し遂げた民団は、このような困難も堂々と克服する底力を見せてくださると期待しています。
壬寅年は「黒い虎の年」といわれ、挑戦的な年と言われます。民団新聞が同胞社会に新たな風を起こし、変化に積極的に対応し、在日同胞和合の先頭に立っていただくことを期待し、更なる発展をお祈りします。
在日韓国人信用組合協会会長 呉龍夫
会員4組合が強い結束
昨年の日本経済は、新型コロナ感染症の緊急事態宣言の発出等により経済活動の制限が繰り返される中で、緩やかに持ち直しが続きました。
今後、オミクロン株の感染拡大など、第6波が懸念される中、感染拡大の抑制が景気回復維持のカギになると予想されております。
当協会会員組合におきましては、一昨年3月からコロナ禍により経営不振に陥っている事業者への支援を全面的に取組みとりわけ、新設の制度融資の取扱に尽力し、昨年5月末までに無利子・無担保融資を約120億円、新規融資を約3000億円、条件変更を7000億円実行しました。
また、未曽有の低金利下でコロナ禍に左右される厳しい金融環境の中、収益増強に努め、会員4組合の黒字決算が続き、昨年の仮決算では預貸金の合計が2兆円の大台に乗りました。
当協会は、今後も会員4組合の強い結束の下、在日同胞社会・地域社会の中小企業等を支援できるよう全力を尽くしていきます。
創立40周年を祝う
在日韓国青年商工人連合会会長 朴永鎮
新年明けましておめでとうございます。また、平素より大変お世話になっておりますこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
当会は昨年満40歳を迎え、今年2月18日には創立40周年記念式典を開催する予定です。
本式典は、創立40周年を祝うだけでなく、「大同窓会」という位置づけで、この40年間、当会を支えてくれた諸先輩方をお誘いし、新旧の交流促進を図り、今一度当会に関わる全ての人のパワーを結集し、現状を大きく打破したいと考えております。
また今年は、大分青商を中心とした九州青商発足に向けて少しずつ準備を始めていく1年にしたいと考えております。
2022年は当会にとり、活動を全面的に再開し、以前にも増した力を出し、希望ある在日韓国青年商工人連合会を作り上げていきたいと考えております。諸先輩方、関係諸団体の皆様、全ての在日同胞、関係者の皆様、本年も当会の活動についてご指導をよろしくお願い申し上げます。