掲載日 : [20-10-28] 照会数 : 12107
「誇り高き歴史を継承へ」 婦人会新会長の劉代永氏に聞く
【奈良】奈良県からは初となる婦人会中央本部会長の座を射とめた。周囲は「竹を割ったような気性」という。一度引き受けたからにはどんなことがあっても最後まで役職をまっとうするしんの強さで人望を集めてきた。
立候補を決意したのは登録開始を10日後に控えた9月18日のこと。婦人会中央本部70年の歴史を振り返っても「直轄」は初めて。正常化を担う責任の重さに心の中は最後まで揺れ動いた。
背中を押したのは「直轄という困難を乗り超えてほしい」という各方面から寄せられたたくさんの応援と期待の声だった。熟慮に熟慮を重ねた結果、最後は「自分に課せられた宿命」と受け止めた。もう迷いはなかった。
婦人会奈良本部の李鍾任会長は「私のところにもたくさんの方からお祝いの連絡があった。これも劉会長の人望の厚さ。パワーがあり、なにごともしっかりと受け止め、まっすぐに行動するので、最後まで成し遂げるという根性で婦人会の明るい未来を創造してくれると思う」と期待を寄せた。他県の会員からも「親しみやすい会長。私たちもしっかりと婦人会中央本部を支えていこうという気持ちでいっぱいになった」と喜びの声があがった。
組織にかかわって40年余り。婦人会は劉会長にとって「人生」そのもの。婦人会を通じて、これまでたくさんの会員と交流を深めながら、自身の精神も鍛えてきた。
「家で例えるなら、支部は土台。地方本部は柱で、塀や壁、中央本部は屋根の役割だと思う。常に(支部と地方本部、中央が)三位一体となって進んでいかなければ」と話す。最後に「入ってよかった、と思えるような婦人会をつくり、全国の会員と共に立ち止まることなく、誇り高い婦人会の歴史を継承していく」と目を輝かせていた。