掲載日 : [21-10-12] 照会数 : 7358
香川で集中家庭訪問…宣言解除後初 団員との接点を強化へ
[ 団員宅を訪問する石隆弘団長(右) ]
【香川】民団香川本部(石隆弘団長)は5日までの4日間、「ネットワークを作ろう!香川本部家庭訪問活動」を実施した。昨年から続くコロナ禍の影響で行事が中止または延期となり、団員との接点が薄れようとしている。四国地域という、同胞過疎地域でもある香川本部では団員と同胞たちの把握を図るとともに、慰労と激励も兼ねて団員と顔を合わせることを目的とし、高松地区を中心に県内同胞宅約80世帯を訪問した。中央本部と一体となった四国での集中家庭訪問活動は2018年の高知本部以来、3年ぶりとなる。
新型コロナウイルス感染症・緊急事態解除宣言が全国的に解除された1日から、中央本部から李清鍵組織局長をはじめ、組織局のメンバーと林三鎬四国地区統括局長人が加勢し、総勢9人で団員宅を訪問した。
コロナ禍の中、団員の安否確認とともに慰労と激励に努め、各家庭にはマスク、民団オリジナルのエコバッグ、お米、韓国食品などを配布し、災害時の非常連絡網の構築や来年2月実施の第20代大統領選挙の在外投票の案内などを展開した。
活動者は民団オリジナルのポロシャツを着て一組3~4人で2~3チームに分かれて午前9時に、いざ「出陣」。午後5時まで訪問活動を続けた。
4日間にわたり78世帯を訪問し、61世帯と面談が実現したした。
団員との接点を拡大するため、①団員情報の更新②分家した子弟の居住地把握③災害時の緊急連絡先となる携帯番号の把握④民団への要望や意見の聴取‐などが大きな目的だった。
同本部管下には約800人余りの同胞が住むが、その多くは高齢家庭だ。同本部事務局でも訪問はしているが、高齢団員を回るので手いっぱいだった。今回の集中活動で、初めてや久方ぶりの対面も多く、活動者たちは「今回の家庭訪問で幅広い団員層の情報を知ることができた」、「最初は警戒していたが、話をしていくうちに打ち解けた。以前、行事に参加していたと積極的に語る団員さんもいた。大変だと思うが一人暮らしの団員と同胞をケアすることが必要だと痛感した」と述べていた。
また、ほとんどの人が連絡網の作成に積極的に協力してくれたという。
親から継いだ居酒屋が忙しく、民団活動には参加していなかったという43歳の同胞は韓国に興味を持ち、現在、家庭教師をつけて韓国語を勉強しているという。今後、民団の活動に対しても積極的に関心を寄せていく反応を見せていた。
中央組織局では「宣言解除後、初の家庭訪問活動だったが、わずかながらも、次世代との出会いもあり、団員との対面を繰り返し、本部の再生を見守りたい」と述べていた。