文大統領は、任期中は国として危機の連続だったと振り返り、具体的に「一触即発の戦争(勃発)の危機的状況を乗り越えなければならず、日本の一方的な輸出規制にも対応しなければならなかった」と言及。さらに昨年からは新型コロナウイルス禍を受け、国民の生命と安全、経済、生活を守ることに全力を挙げてきたと説明した。
また、人類の文明は大転換の時代を迎えており、新型コロナ下でデジタル化が進み、気候変動が人類の生存を脅かしていることで炭素中立が地球規模の課題になったと述べた。これを「国の命運がかかる重大な挑戦」とした上で、「政府は大転換の時代を豪胆に乗り切り、新たな未来を開く責任と役割を果たしていく」と強調した。
文大統領は「わが国民は危機を好機に変え、より大きく飛躍してきた」と評価。北朝鮮核危機の際は平和の扉を開く反転の契機とし、3回の南北首脳会談と史上初の米朝首脳会談を導いて平和の口火を切ったと振り返った。ただ、対話は未完成だとし、「対話と外交を通じて韓半島に平和と繁栄に向けた新たな秩序が設けられるよう、努力していく」と力を込めた。
【聯合ニュース】
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