掲載日 : [21-10-27] 照会数 : 6788
久しぶりの再会に涙…「10月マダン」各地で
[ テーブルを囲む李純午団長(左から2人目) ]
[ オリニ30人が参加した玉入れ競技(長田区の若松公園) ]
[ 広島本部は市の文化ホールで韓日親善文化公演を開催 ]
団員の親睦・交流と韓日文化親善を目的とする民団主催の秋の風物詩「10月のマダン」が各地で開催されている。新型コロナの感染拡大に伴い、対面行事を控えてきただけに、会場では久しぶりの再会に涙ぐむ場面も見られた。緊急事態宣言の解除を受けて11月も引き続き各地でマダンの開催を準備している。
◆フランス料理とワインでランチ…民団宮城本部
【宮城】民団宮城本部(李純午団長)は24日、仙台市内のホテルで「秋のガーデンランチパーティー」を開催。団員ら総勢120人がワインとフランス料理を楽しんだ。
久しぶりの対面行事とあって会場では再会を喜び、涙ぐむ姿も見られた。李団長は「楽しく過ごして良い思い出をつくっていただきたい」とあいさつした。
参加者はジャズの生演奏が始まるとバンドの前でダンスに興じていた。仙台総領事館から朴煕順総領事、駐仙台韓国教育院の高承天院長、宮城日韓親善協会からは事務局の佐藤充昭さんが参席した。
この日のパーティーは敬老旅行も兼ねており、参加者44人は同ホテルで引き続き2泊3日を過ごした。
◆韓日関係改善へ文化交流講演会…民団茨城本部
【茨城】民団茨城本部(金桂一団長)は23日、水戸市内のホテルに東海大学の金慶銖教授を招き「韓日文化交流講演会」を開催した。コロナ禍でも久々にオフライン形式を採用、110人が聴講した。この半数が日本の市民だった。
金教授は「日韓関係と多様性の時代」と題し、「親密な関係より良好な関係。相手に自分なりの思惑や倫理観を一方的に押し付けるのではなく、それぞれの立場を尊重し、その多様性を認め合う洗練された大人の関係」こそ将来のあるべき姿だと述べた。
金教授は仲の良い親友に裏切られたという自らの体験をぎくしゃくした韓日関係にたとえ、「絶交より、戦略的な知らないふりで平和な日常、仲の良い日常を取り戻した。これこそ大人の知恵」なのだと。
そのうえで日本の、韓国だけには何を言っても許されるという「縦の目線」を戒めた。同じく韓国にも、ほかの国には言わないのに、日本に対してだけはわれわれが上という「縦軸の政治の在り方」からの脱却を求めた。
◆「防災運動会」に300人が参加…民団兵庫本部
【兵庫】民団兵庫本部(金泰煥団長)は24日、神戸市長田区の若松公園で運動会を開催。天気にも恵まれ、300人がさわやかな汗を流した。兵庫韓国学園連合会、神戸韓国教育院との共催。
競技には「水消火器競争・バケツリレー」「担架リレー」もあり、運動会を通じて団員の防災意識の向上も図った。一般競技ではオリニも加わり、30人が玉入れを楽しんだ。縄跳び個人戦には金団長が来賓の朴起準駐神戸総領事や魯解斗神戸韓国教育院長と一緒に順位を争った。
同本部の「10月マダン」は運動会と文化祭を交互開催している。
◆文化公演多彩に韓日親善深める…民団広島本部
【広島】民団広島本部(李英俊団長)は24日、広島市の文化ホールで韓日親善文化公演を開催した。会場は団員と地域住民、日韓協関係者ら200人でにぎわった。
大阪の白頭学院建国学校伝統芸術部が「建国プクノリ」「夢舞(ムーブ)」を披露。引き続きコーラス合唱、3組のチームによるK‐POPダンス公演があった。
このほか、8月に歌手デビューを果たした民団生活相談センター所長の金昭夫さんが登場するサプライズもあった。最後はアリランの合唱で盛り上がった。