掲載日 : [21-11-10] 照会数 : 7958
民団関係4氏が叙勲…「韓人の日」政府褒賞
[ 姜昌一駐日大使から勲章と賞状を受け取る崔龍治さん ]
第15回「世界韓人の日」を記念した2021年度、国家有功同胞褒賞伝授式が26日、東京・港区の韓国大使館で開かれた。
同管内では国民勲章「木蓮章」を受けた民団栃木本部崔龍治常任顧問が姜昌一駐日大使から勲章と賞状を受け取った。
崔氏は民団栃木本部の副団長、議長、団長などを歴任し、50年余りの間、在日同胞社会と日本地域社会の発展に貢献した。1987年には栃木韓国青年商工会を設立するなど、民団栃木で中枢的な役割を果たしてきた。
姜大使は「在日同胞の歴史や背景は同胞同士の団結から民団が成り立っておりその中から多くの受勲者を輩出した」とし「この勲章はそのような同胞の誇りである」と称えた。
呂健二民団中央団長も「この勲章は家族や友人など、周りの方々らが支え続けて贈られた意義深い賜。この受章がゴールでなく、まだまだ、同胞社会発展と韓日民間交流に力を貸していただきたい」と激励した。
これに応えて、崔氏は「日本で生まれて育ったが、当時の日本社会は朝鮮人、韓国人と見下された」と当時を振り返りながら、「大学卒業の時、帰化について迷ったことがあったが、かっこいい韓国人になりたいと決心した。民団で半世紀以上携わってきたこともあり、つねに韓国人としての誇りを持ち続けることができ、『民団人』として幸せをかみしめている」と述べた。
崔氏は2019年、江原道束草市の山火事の時、栃木同胞有志とともに見舞い金を贈っている。
なお、今年度の民団関係の褒賞者は以下の通りで伝授式は各公館別に執り行われた。
◆国民勲章「木蓮章」
崔龍治(民団栃木本部常任顧問)
呉公運(民団長野本部顧問)
◆国民勲章「石榴章」
金仁洙(民団沖縄本部常任顧問)
賓春花(民団大阪本部顧問)
◆国民褒章
李鐘根(広島原爆犠牲者特別対策委員長)
◆大統領表彰
姜正子(婦人会京都本部顧問)
◆国務総理表彰
金炳松(民団静岡浜松支部常任顧問)