人気グループ、BTS(防弾少年団)が22日、米ロサンゼルスで開催された音楽授賞式「アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)」で「フェイバリット・ポップ・デュオ・オア・グループ」「フェイバリット・ポップ・ソング」「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」の3冠に輝いた。
米3大音楽賞の一つに数えられるAMAで、BTSはアリアナ・グランデ、ドレイク、オリヴィア・ロドリゴ、テイラー・スウィフト、ザ・ウィークエンドというそうそうたる候補を抑え、最高賞に当たる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
韓国人はもちろんのこと、アジアのアーティストがAMAで最高賞を受賞するのは初めて。BTSは2013年のデビューから8年で最高の栄誉を手にした。
メンバーのJIN(ジン)は、英ロックバンドのコールドプレイとのコラボレーション曲「My Universe」になぞらえ、ARMY(BTSのファン)に対して「皆さんは僕たちの宇宙だ」と感謝を伝えた。リーダーのRM(アールエム)は「この困難な時期に、多くの人々に僕たちのポジティブなエネルギーを与えたかった」と語った。
BTSはこの日の授賞式で、コールドプレイとともに「My Universe」のコラボステージを初披露し、世界のARMYを熱狂させた。
音楽性と作品性を重視するグラミー賞とは異なり、AMAは商業的成果と大衆性を重要な指標とするため、BTSにとって有利だったとの分析が出ている。
BTSは今年、英語曲「Butter」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で通算10週の1位を獲得する大成功を収め、「Permission to Dance」「My Universe」でも同チャート1位を記録した。
音楽評論家のイム・ジンモ氏は「AMA最高受賞は、BTSが1960年代のビートルズ、70年代のエルトン・ジョン、80年代のマイケル・ジャクソン、90年代のニルヴァーナ、2000年代のドレイクと肩を並べる世界的スーパースターになったことを広く知らしめた事件だ」と評価した。
また、「一発屋ではなく2~3年にわたりビルボードで愛され、ファン層の厚さを証明した」としながら、「世界の音楽市場でBTSが新たな支配者だということが確認された」と強調した。
AMAに続き、24日午前には米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞候補の発表が控えている。
BTSは昨年、「Dynamite」のヒットで「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされたが、受賞は逃した。今年はAMAの最高賞とのダブル受賞となるか、歌謡界の注目が集まっている。
BTSは27、28日と来月1、2日にロサンゼルスのSoFiスタジアムで2年ぶりとなる有観客のコンサートを開催する。来月3日には、米国最大規模の年末音楽祭「Jingle Ball(ジングルボール)」の舞台に立つ。
【聯合ニュース】
記事原文
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20211122001900882?section=entertainment-sports/index#none