掲載日 : [18-09-20] 照会数 : 13107
郷里・金泉市に凱旋「陳昌鉉遺品展示会」
[ テープカットに臨む李南伊さん(左から3番目、金泉市文化芸術会館) ]
[ 金忠燮新市長(右)と協約書を交わす李南伊さん ]
世界的に著名な在日同胞バイオリン製作者、故陳昌鉉さん(享年82)が生前に愛用した工具類などの遺品数百点が17日までの約2週間余り、生まれ故郷の慶尚北道金泉市でお披露目された。タイトルは「天上のバイオリンー故陳昌鉉名匠寄贈作品展」。
遺品は夫人の李南伊さん(78、東京・調布市)が「あきらめずに努力すれば夢はかなえられると努力した主人のメッセージを一人でも多くの市民に伝えたい」と昨年6月、市に寄贈していた。市でもこの間に整理を終え、初めての一般展示にこぎつけた。
李さんは8月30日、金泉市文化芸術会館展示室で行われたテープカットに参加。「金泉市は夫が14歳まで過ごした故郷。今回の遺品展は本当の意味で『お帰りなさい』と言葉をいただくことになったと、私は思っています」とあいさつした。金忠燮新市長とは新たな協約書を交わした。
これらの遺品は2020年、市内にオープンする「甘文国歴史文化展示館」内にコーナーを設けて永久保存される。