民団の2024年地方委員会・大会(総会)が17日までに10地方本部で終了した。このうち沖縄、香川、鳥取、静岡、佐賀の5地方本部で役員の改選があった。
静岡(尹憲祚団長、第51回定期大会=3月17日) 尹団長、李光男議長、金成根監察委員長をそれぞれ再選。大会は地方委員と代議員合わせて20人の出席で成立した。
大会に先立って開かれた第69回地方委員会では老朽化した民団会館を耐震化し、資産価値を向上させるリノベーション方針を承認した。計画では民団事務所を3階に移転し、空いた1~2階を収益店舗とする。予算は2300万円。自己資金で不足する300万円は賛助で補う。
埼玉(崔洛文団長、第77回定期地方委員会=3月16日) 地方委員35人中26人の出席で成立。
活動報告によれば、新定住者の入団に向けて年2回、既存団員との同胞和合・交流の集い」を定期開催してきた。新年度も継続して組織拡大を図る。休会中の青年会については会員の増加が見込まれることから今年にも再建をと期待している。夏のオリニキャンプは今年、通算50回目の節目を迎えるだけに「特別な内容にしたい」と意気込む。
長野(金龍洙団長、第77回定期地方委員会=3月17日) 地方委員24人中14人の出席で成立。第22代国会議員在外選挙(3月27~4月1日)に投票する団員の便宜を図るため30、31の両日、同本部から在外投票所に指定されている駐新潟総領事館まで貸し切りバスを運行する。
夏のオリニ合同林間学校は今年新たに新潟も加え、山梨、長野との3県合同とした。7月30、31の両日、新潟で開催する。金団長は在日和合へ新定住者を積極的に迎え入れたいと強調した。
岐阜(金尚道団長、第80回定期地方委員会=3月16日) 地方委員19人中10人の出席で成立。主な活動方針は次のとおり。①同胞交流会 ②韓国伝統文化教室 ③オリニキャンプ ④K‐POPダンスフェスティバル ⑤韓日親善地域文化交流祭り。
金団長は「団員が楽しめる民団活動を開催していきたい」と述べた。
福島(金信鍾団長、第7回定期総会=3月15日) 58世帯中21世帯の出席で成立。駐仙台韓国総領事館から新任の李秉浩副総領事が参席した。
報告によれば、剣道による韓日交流を支援し、同胞慰霊事業にも意欲的。引き続き韓日交流の活性化に取り組んでいくことを決めた。ほかの主要決定事項は東北韓人会への生活支援協力など。
鳥取(黄龍也団長、10日=第8回定期総会) 47世帯中15世帯の出席で成立。任期満了に伴う役員改選の結果、団長に金允基氏、代表監査に金睦子氏が選ばれた。
主な活動方針は団員宅訪問の継続。9月に高齢同胞宅、12月には歳末助け合いを兼ねたトック配布活動など。
この日、県本部2機関制変更案が承認された。
香川(石隆弘団長、第9回定期総会=3日) 任期満了に伴う役員改選の結果、石団長、韓錫哲議長、張永玉監察委員長をそれぞれ再任した。
41世帯中18世帯が出席。主な活動方針は韓国文化発表交流会の開催、家庭訪問の継続など。家庭訪問は9~10月、敬老会に出席できなかった高齢団員を中心に安否確認を行っている。
佐賀(朴弘正団長、第6回定期総会=3月17日) 65世帯中23世帯の出席を確認し成立。従来の3機関制から2機関制に変更するを満場一致で承認した。
任期満了に伴う役員改選では事前の立候補者がいなかったため、その場で選考委員会を構成。協議の結果、朴前団長と李成俊前監察委員長を推薦し決定した。
朴団長は3期目を担う。
熊本(鄭永鎮団長、9日=第8回定期総会) 89世帯中20世帯の出席で成立。承認された主な活動方針は4月1日に予定している韓国伝統国楽公演、10月マダン「第39回国際交流大運動会」、新定住者との定期的な交流会開催など。
沖縄(南成珍団長、1日=第18回定期総会) 任期満了に伴う改選の結果、南団長を再選。李政憲議長、姜漢植監察委員長も引き続き任員にとどまった。
50世帯中14世帯の出席で成立。活動方針は11月の「コリアフェスティバル」、オリニサマーキャンプ、韓国人戦没犠牲者慰霊大祭などが主な柱。