民団中央本部主催、在日韓国学生会中央本部(金洋莉会長)の主管する冬季祭典「コリアン・スチューデント・ジャンボリー・ウィンター(略称KSJW)」が6日から9日まで4日間にわたって静岡県浜松市内で開催された。民団中央本部から金利中団長が激励に駆けつけた。
大学院生を含む参加者68人の国籍は韓国35、日本23、二重国籍8、そのほかが2だった。大阪学生会が発案した自己紹介を兼ねてのレクリェーションでスタート。初日から盛り上がりを見せた。
2日目は愛知学生会が考案した「トーク会」。班別で自らが韓半島にルーツを持っていると感じるのはどんな時か、なぜ学生会にくるのかなど個人的な体験を語り合った。
ある参加者は、チェサ(祭祀)体験や家族のつくってくれた弁当の中身が周りの同級生と異なることがきっかけだったという。学生会に加わるようになったきっかっけについては、「楽しいから。仲良くなる速さが違う」と話す参加者が見られた。在日同士、仲良くなるのに理屈は不要のようだ。
3日目は「勉強会」。韓日両国間で懸案となっている徴用工、慰安婦、独島(竹島)といった日常生活で避けがちな問題について双方の主張を比較し論評しあった。「コリアンパーティー」では各班で3日間練習してきた劇、動画などの出し物を4時間にわたって披露しあった。
「在日」としての共通の絆を再確認できたためなのか、閉会式を終えても参加者の多くは「まだ帰りたくない」という表情を見せていた。