欧州連合(EU)の競争当局である欧州委員会が13日、大韓航空とアシアナ航空の企業結合を条件付きで承認した。今回の欧州連合の承認により大韓航空の企業結合審査は米国を残すだけとなった。
欧州委員会はこの日ホームページを通じ、大韓航空とアシアナ航空の企業結合に対し条件付きで承認したと明らかにした。欧州委員会はアシアナ航空の貨物事業部門の分離売却と、欧州内4つの重複路線の新規航空会社参入を条件に付けた。
大韓航空は欧州委員会の承認に向けアシアナ航空の売り上げの20%以上を占める貨物事業の部分売却という勝負に出た。昨年11月にアシアナ航空理事会で貨物事業の分離売却案が可決され、大韓航空は先月初めに欧州競争当局に是正措置案を提出した。
条件付き承認にはEU14路線のうち重複路線であるパリ、フランクフルト、ローマ、バルセロナの4路線を韓国の他の航空会社が参入できるように支援する案も含まれている。大韓航空が返却する欧州路線はティーウェイ航空が引き継ぐものとみられる。ティーウェイ航空は2022年に中長距離用航空機であるエアバスA330-300型3機を導入した。今年5月から欧州路線に就航する。大韓航空はティーウェイ航空にA330-200型と運営人材を支援する計画だ。アシアナ航空貨物部門の買収者はまだ決まっていない。大韓航空は今回の条件付き承認の結果を基にアシアナ航空貨物部門の売却手続きに入るものとみられる。
今回の欧州連合の企業結合承認で4年間にわたり続いている大韓航空とアシアナ航空の合併手続きは米国競争当局の承認だけが残った。