掲載日 : [19-10-09] 照会数 : 11400
尹奉吉義士ミニロビー展ー3・1独立運動100周年記念
[ ミニロビー展を見学する「尹奉吉義士共の会」の関係者 ]
独立運動に一身を捧げた尹奉吉義士(1908~1932年)を偲ぶミニ・ロビー展「踏みにじられた独立運動家」が韓国中央会館1階で開催されている。在日韓人歴史資料館が3・1独立運動100周年を記念して企画した。
尹義士は1932年4月29日、上海日本人街の虹口公園で行われた天長節(天皇誕生日)祝賀式典会場に乗り込み、侵略軍首脳のそろった壇上に向かって手りゅう弾を投擲。自爆に失敗した尹義士は、金沢の第9師団によって捉えられ、石川県金沢市の三小牛山で銃殺刑に処された。遺骨は解放後、在日本朝鮮人連盟の関係者が刑架や靴とともに掘り起こし、ソウル市の国立孝昌公園に改葬した。
展示では在日本朝鮮人連盟が関係者の証言をもとに3日間かけて野田山陸軍墓地崖下の暗葬場所を突き止め、遺骨を掘り起こすまでを10枚の写真を使って時系列で紹介している。別のコーナーでは左手に手りゅう弾、右手に拳銃を握った尹義士の肖像や自筆の宣誓書を掲示している。年末まで。
「尹奉吉義士共の会」一行が見学
「尹奉吉義士共の会」(田村光彰会長、石川県金沢市)から森一敏金沢市議会議員(会派=みらい金沢)をはじめとする一行が4日、在日韓人歴史資料館と1階のミニロビー展を見学に訪れた。
田村会長は「ナチズムの反省からドイツ連邦共和国を構成するベルリン、ヘッセン、ブレーメンの3つの州で戦後、『公権力への抵抗は権利であり義務』だと憲法に規定した。尹奉吉義士も国権を踏みにじられたからには勇気をふるって上に立つ権力者をかえるしか方法がなかった。テロリストとの指摘はあたらない」と持論を語った。
「共の会」は尹義士の義挙記念日に生地の忠清南道禮山郡で執り行われる祭亨(チェヒャン)と12月19日に地元金沢の地で行われる追悼式に毎年、参列している。