掲載日 : [19-01-28] 照会数 : 20348
民団北海道が70周年祝う…地元在日ソンガーのRihwaも熱唱
[ あいさつを述べる李圭亮民団北海道本部団長 ]
[ 祝辞を述べる呂健二中央本部団長 ]
[ 韓国民謡「アリラン」なども熱唱したRihwa ]
[ 民団の歩みを紹介する写真パネル展 ]
【北海道】民団北海道本部(李圭亮団長)の創立70周年記念式典が26日、札幌市内のホテルで開催された。民団中央本部から呂健二団長、朴安淳議長、李根茁、任泰洙、金利中副団長、駐札幌総領事館から朴賢圭総領事、来賓として辻泰弘北海道副知事、吉岡亨札幌副市長、上野八郎・北海道日韓親善協会会長をはじめ、地元選出の衆参議員と道議員ら多数が出席した。
また同本部と支部の役員・団員をはじめ、東北地協の宮城、秋田、岩手、福島をはじめ、広島と長野の地方本部団長や役員あわせて250人が祝いかけつけた。
本来、昨年9月8日に予定していたが、直前に発生した北海道胆振東部地震のため延期されていた。
李団長は「70年間、組織をつくりあげてきた1世と2世先輩たちの功績に敬意と感謝を述べたい」としながら、「現在、道内同胞は国籍も多様化しているのが現状。次代を担うリーダー育成にはひとり一人異なる価値観を尊重し合うことが大切。私たちの役目は次世代にしっかりとバトンを渡すこと。70周年を機に時代に合った組織づくりに努力していきたい」とあいさつ。
呂健二中央団長も「広大な地域の特性から、活動が非常に困難な中、同胞の生活向上、強制連行犠牲同胞の慰霊、次世代育成など幅広い活動を着実に展開してきた皆さんに敬意を表したい」としながら、「本団の構成員は70年前とは大幅に変化している。創立70年は組織変革の時期でもあり、この変化に積極的に対応し、多様な同胞を取組ながらそしきかっせいかを図ってほしい」と激励した。
朴総領事は「赴任以来、民団各支部を廻りながら団員の減少と若者の関心低下を目にし、民団が直面している課題を実感している。この課題の根本解決は難しいが、次世代たちが大韓民国という出身を忘れずに日本社会で堂々とした地域社会の一員として育てることが大切。総領事館としても最大限の協力をしていきたい」と述べた。
高橋はるみ北海道知事(辻副知事代読)も「日韓の懸け橋として両国の発展と北海道の活性化に大きな役割を果たしてきた民団の皆さんに深く敬意を表し、北海道と韓国との友情と絆が一層深まることを期待している」と述べた。
札幌市は韓国の大田市と姉妹都市提携を結んでおり、来年10周年を迎える。秋本克広札幌市長(吉岡副市長代読)は「行政、市民、産業分野など活発な交流を進めているが、さらに気運を高めるためにも民団北海道の協力をお願いしたい」と呼びかけた。
この後、北海道日韓親善協会会長として積極的に韓日友好活動に尽力してきた安斉勲前会長に駐札幌総領事館から感謝状が贈られた。
会場には70年の歩みを紹介した写真パネルが展示されたほか、民団北海道70年の歩みを紹介する映像が上映された。この後、祝賀宴では地元団員の子弟で在日4世シンガーソングライターのRihwa(リファ)のコンサートとソウル往復航空券など当たる抽選会で祝賀ムードを盛り上げた。
同本部は1948年5月10日に結成され、初代団長は金住昌氏だった。