掲載日 : [22-11-09] 照会数 : 4811
母国修学生に1億…国民体育振興公団が奨学金伝達
[ 修学生13人に奨学金が伝達された(11月2日・ソウル) ]
【ソウル】韓国の国民体育振興公団(趙顯宰理事長、ソウル市)は在日同胞母国修学生を対象とする2022年度奨学金総額1億を2日、民団中央本部に伝達した。
伝達式は3年ぶりに修学生らも出席した中、ソウルのオリンピックパークテルで行われた。民団中央本部から呂健二団長ら民団関係者が参席。趙顯宰理事長をはじめ振興公団関係者らが出迎えた。
呂団長は「母国修学生制度は同胞社会をリードする民団の次世代育成事業の柱の一つ。恒例のオリニジャンボリーと併せ、多大な支援をいただいていることに心から感謝申しあげたい」とし、「毎年20人ほどの母国修学生に授与される奨学金は、在日同胞先輩たちの祖国愛に国民体育振興公団の恩返しという崇高な意味が深く刻み込まれている」と述べた。
これに対して趙理事長が「桃栗三年柿八年と日本のことわざのように簡単には一人前になれず、ひとかどの人物になるには努力が必要。厳しい環境の中で頑張っている在日韓国人の青少年たちに少しでも役立つことを願う」と激励した。
2学期分で500万ウォン、1学期分で250万ウォンの奨学証書が出席した13人の修学生に趙理事長から手渡された。2010年度からの累計奨学生数は今年で300人に及んでいる。
国民体育振興公団は、1988年ソウル五輪成功のための募金と大会レガシー(遺産)の「ソウルのオリンピックパークテル」の建設資金を提供した在日同胞に恩返しするため、2010年の施設開館20周年を記念して母国修学する在日同胞学生を対象に毎年度、奨学金を提供している。