掲載日 : [23-10-18] 照会数 : 2806
8項目の決議を採択 世界韓人会長大会
[ 世界韓人会長大会の出席者らと記念撮影する尹大統領夫妻(中央)、大会の共同議長を務めた呂健二民団中央団長(右5人目) ]
【ソウル】ソウル蚕室ロッテホテルで、「2023世界韓人会長大会および第17回世界韓人の日」記念式が10月6日、盛況裏に閉幕した。
今年のテーマは「誇らしい在外同胞心強い大韓民国」。尹錫悦大統領夫妻は5日行われた第17回世界韓人の日記念式に参加した。
尹大統領は祝辞で「同胞の皆様が新しい機会を求めて始まった120年移民の歴史は、これまで大韓民国の力量を育てていく上で大きな力になった。ハワイのサトウキビ畑や中南米のサボテン農場で稼いだお金は韓国の独立資金として使われ、ドイツ派遣鉱夫や看護師の現地送金は産業化の過程で貴重なシードマネーとなった」とし、「ソウルオリンピックでも、通貨危機に見舞われた時にも同胞の皆さんが力を合わせてくれた」と称え、「日本国内9つの公館は同胞たちの寄贈によるもの」と韓国発展に貢献した在外同胞に感謝の意を述べた。
また「今年6月に発足した在外同胞庁を中心に、全世界同胞の輪を広げ、グローバルネットワークを強化して750万同胞の皆さんが共に力を合わせてプレーできるグラウンドを構築していく」と強調した。
同日の記念式では、裵孝俊(武本孝俊)アジアファンデーション理事長に国民勲章無窮花章が授与されるなど、在外同胞5人が政府褒賞を受けた。
また、ドラマ「パチンコ」に出演した3世朴昭熙さんによる、移民であるがゆえに差別されながさらも韓人としてのアイデンティティーを失わずに生きてきた経験と、この先の決意が朗読された。
今回の世界韓人会長大会は全世界63カ国450人の韓人会長が参加した。初日、運営委員会、統一対北朝鮮政策分野の社会的対話を皮切りに、2日目のサムスン電子など産業視察、地域別懸案討論、李基哲在外同胞庁長による基調講演および開会式、3日目は「第17回世界韓人の日記念式」、韓人会運営事例発表および政府との対話が行われた。
李基哲在外同胞庁長は基調講演で、「韓国の政治・経済発展のための広報」は在外同胞のアイデンティティー育成と主流社会進出という2つの目標を達成できる在外同胞政策が核心目標であることを明らかにした。
大会最終日に開かれた全体会議では、「8項目の決議案」‐▽尹錫悦大統領の在外同胞庁設立公約履行積極歓迎▽グローバル中枢国家実現と人類共同繁栄寄与▽在外同胞アイデンティティー育成と自負心向上のための共同努力▽大韓民国発展像広報公共外交展開▽在外選挙制度補完▽先天的複数国籍問題解決のための国籍法改正▽2023釜山エキスポ誘致支持▽在外同胞教育文化センター早急建設要求‐などを採択した。