江原道は、日本政府の経済報復措置(対韓輸出規制強化)や韓国政府による韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了決定などで韓日関係が悪化していることから、国民感情を考慮して鳥取県との友好提携25周年の記念式典を取りやめた。
ただ、両自治体は韓日間の政治的状況が厳しくても四半世紀続いた自治体同士の交流は続けるべきとの意見で一致し、平井氏が道訪問へ意欲を示したことから、式典の代わりに両知事の会談のみを開いた。
会談で、崔氏は道訪問への感謝を示した上で、「25年の交流で互いの信頼と友情が強まったことは、両地域だけでなく両国の貴重な資産だと思う」と述べた。両自治体が積み重ねた信頼と友情は両国関係が厳しいときも変わらないとし、関係の早期の修復に向け、両自治体ができることはやろうと呼び掛けた。
また、先週行われた両自治体間の大学生交流行事が成功裏に終わったことを挙げ、この先計画されている行事も滞りなく行われるよう願うと伝えた。
平井氏は、国と国との間に荒波が立っている時期だが、地域と地域、人と人との間の関係は信頼に基づいて続けていくべきだと応じた。鳥取県の代表団は平井氏をはじめ、江原道内の自治体と交流している町の町長2人、民間団体役員、通訳など13人で構成された。
これに先立ち、鳥取県の大学生9人が8月25日から6日間の日程で江原道を訪問。道内でホームステイを行い、地元の学生らと交流した。10月28~11月5日には、江原道内の大学生が鳥取県を同じ形で訪れることになっている。
また、江原道は11月2~3日に鳥取県で行われる友好提携25周年の記念行事への代表団派遣を検討している。
【聯合ニュース】