必要なら柔軟対応も 【ソウル】李明博大統領は8月30日、内閣改造を行い、北韓や野党はもちろん与党内部からも対北政策の変化を求め交代を促す声が出ていた玄仁沢統一部長官を更迭し、大統領の側近で初代大統領室長を務めた柳佑益前駐中韓国大使を新しい統一部長官に内定した。 また李大統領は、文化体育観光部長官に崔光植文化財庁長、保健福祉部長官に林采民国務総理室長、女性家族部長官に金錦来議員(ハンナラ党)をそれぞれ内定。さらに国務総理室長には任鍾竜企画財政部第1次官を起用した。一方、玄仁沢統一部長官は大統領統一政策特別補佐官に内定した。 青瓦台の金斗宇弘報首席秘書官は同日のブリーフィングで、「李大統領は国政運営の活力と中核課題の円滑な推進に向け内閣改造を実施した。統一部長官に内定した柳元大統領室長は、玄長官が進めてきた政策を維持しつつ、発展的統一政策を行っていくものと期待している」と説明した。 柳統一部長官内定者は、31日にソウルの南北会談本部で行った記者懇談会で「平和統一の環境づくりのために機会が与えられるならば、最善を尽くす。その際、政府の対北政策基調は一貫して維持する」と強調した。同時に、「南北関係の実質的進展のために必要なら柔軟に対応できる部分があるかを十分考えてみる」と明らかにした。 (2011.9.7 民団新聞) |