子どもたちの世界映画祭「21st キンダー・フィルム・フェスティバル」が7日から5日間、東京の調布市グリーンホールで開催された。 今年初めて設けられた「アジアプログラム」では、韓国はキム・ジョンイン監督のドキュメンタリー「みえないパパとわたしと…」が上映された。 目が不自由なパパと2人で暮らす娘のホン。パパをからかう友だちに戸惑いながらも、ある出来事をきっかけに成長していくホンの姿が映し出される。 キム監督は、韓国の詩人、金ジョンサムさんの視覚障害者を題材にした詩に感動し、この映画を制作したと話す。 キム監督が一番表現したかったのは、ホンが鬼ごっこの鬼になり、目隠しをして初めて、パパの気持ちを知った場面だ。「相手の気持ちを理解して、相手に対する目線が変わっていく様子、また内面的にホンが成長していくところを描きたかった」 子役のソウ・ダインちゃん(11)は、初めての主演とは思えぬ演技力で観客の心をとらえた。撮影当時は9歳だった。 (2013.8.28 民団新聞) |