【岩手】増田寛也岩手県知事はこのほど県議会で永住外国人の地方参政権付与問題に言及し、明確に賛成の意思を示した。日韓親善岩手県議連の事務局長を務める佐藤正春議員の質問に答えた。
佐藤議員は、県内に労務動員され、亡くなった韓国人を悼む「追悼慰霊の会」に知事が1回も出席していないことをとらえ、「朝鮮半島出身者、朝鮮人、韓国人に差別感を持っているのではないか」とただした。
答弁に立った増田知事は、自らの差別観を明確に否定し、地方参政権についても「認めてしかるべきだ」との立場を表明した。その理由として、地域への貢献と、納税の義務を果たしている点を挙げた。今後の「追悼慰霊の会」への出席についても前向きな考えを表明した。
「追悼慰霊の会」は地元の民団・総連地方本部、日本の友好団体で実行委員会を構成し、県有地に建つ追悼碑の前で毎年9月に行っている。今年で10回目の節目を迎えた。
(2005.12.14 民団新聞)
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