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法政大学国際文化学部、韓国全北大学校人文学研究所共催の日韓「在日」文学シンポジウムが6月30日、東京・千代田区の法政大学市ヶ谷キャンパスのボアソナード・タワーで開かれた。約100人が参加し、関心の高さをうかがわせた。
このシンポジウムは昨年、九州大学で開催された「日韓国際シンポジウム2006」に続くもので、韓国、日本、在日の作家や詩人などの10人が研究発表を行った。
九州産業大学教授の白川豊さんは、「日朝両言語で創作した朝鮮作家の対比の試み−−植民地期の張赫宙、李石薫、金史良を中心に」と題して、3作家の30〜45年までにおけるあらましと作品傾向、相互関係と対比などについて発表した。
白川さんは今後の課題と展望について、解放を迎えた45年以降の活動を分析し、一貫した流れとして総合的にとらえることが大事と指摘。また生き様を全体的にとらえ、対話などを視野に入れた研究が必要だと述べた。
在日韓国人2世作家の元秀一さんは、「ポストコロニアル−クレオール化の水流」(ポストコロニアル=植民地時代後)と題して講演。元さんはクレオール(混成言語)化した言語というものが自分の作品の世界を造形するうえでかかせないなど、作家にとっての言語についてを中心に語った。
(2007.7.4 民団新聞)
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