韓国健康保険公団によれば、60代以上の「シルバー社長」が、06年の28万7411人から12年には2・4倍の67万5511人に急増した。 京畿道安山市にある映像コンテンツ編集・制作企業の「銀の巣」。スタッフ15人の年齢は60〜91歳。代表格のラ・ヨンス院長(74)が12年3月、仲間5人と立ち上げ、同11月の「ソーシャルベンチャー競演大会」(雇用労働部主催)でグローバル部門奨励賞を受けた。 インターネット情報をモニターしてコンテンツを作る仕事は、高齢者によく適合し、情報通信技術(ICT)を活用したシルバーベンチャー企業も多い。信頼感や経験を生かし、サービス分野にトライするシルバー世代も増えている。 忠清南道舒川郡の協同組合「下手な農夫たち」は、帰農者らがフェイスブックなどソーシャル・ネットワークサービス(SNS)を活用して農産物を直接販売する。ICTを利用した民宿やインターネットショップモールのシルバー社長も。 韓国社会福祉協議会の車興奉会長は「老後の幸福の源泉は動くこと。自立可能な存在に認識を変えるべきだ。高齢者が元気に働けば、医療・福祉費用も減る」と、定年退職者向けのICT教育の義務化を提案した。 (2014.3.19 民団新聞) |