康熙奉著『悪女たちの朝鮮王朝』がこのほど、双葉社から発売された。 朝鮮王朝時代に「3大悪女」と呼ばれたのは、張緑水、鄭蘭貞、張禧嬪だ。 彼女たちは悪女の象徴のように言われているが、本書は、権力を使ってもっと凄い巨悪を行った「ウラの3大悪女」である文定王后、貞純王后、純元王后も紹介している。 なかでも23代王・純祖の正妻だった純元王后は、いいなりの夫を最大限に利用しながら、安東・金氏の高官に囲まれて、国家より一族の繁栄を優先させる政治を60年間にわたって行った。 純元王后が権力を独占できたのは、「己の出世を最優先して国家の安泰を犠牲にした男たちの方に根源的な責任があった」と著者は指摘する。 「ウラの3大悪女」は、政治を私物化して多くの人を犠牲にした。こんな大物のワルがいたことに誰もが驚愕するだろう。 定価900円+税。問い合わせは双葉社(03・5261・4839)。 (2014.7.9 民団新聞) |