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| 北韓当局に強く要求 核開発即時中止（03.8.20） |
第58周年光復節中央式典で決議
総連にも「反核」呼びかけ…韓半島の平和安定・統一へ
第58周年光復節中央記念式典が15日、東京・日比谷公会堂で開かれた。冷夏を象徴するようにあいにくの雨天だったが、約3000人の同胞らが、北韓に核開発の即時中止を求める決議（全文別掲）を行い、朝鮮総連に対して、民団とともに反核運動に立ち上がるよう強く求めた。「６者会談」を直前に控えた今年の式典は、韓半島の平和と安定を求める決起集会の様相を帯びたものとなり、会場では「脱北者」に対する募金活動も行われた。
会場では「脱北者支援」募金も
開会辞で東京本部の許孟道団長は、「北韓の核開発により、韓半島に緊張が高まっている。日本社会でも日本人拉致問題などで反北感情が極限に達し、テロ行為に拡大しつつある」と深い憂慮を表明。「祖国に寄与し、同胞社会を守ろう」と訴えた。
続いて盧武鉉大統領の慶祝辞を趙世衡・駐日大使が代読した後、中央本部の金宰淑団長が、朝鮮総連に対して「核問題は日本に住む在日同胞の生命と生活にも大きな影響を及ぼす緊急かつ重要な問題であり、核開発阻止のために全同胞的な反核運動に決起しよう」と訴えた。また、日本人拉致問題についても「日本に対する主権侵害と拉致被害者の人権蹂躙の本質を内外に明らかにし、一日も早い問題解決のために先頭に立つべきだ」と強く求めた。
式典には日本の国会議員も多数参席し、核問題以外にも地方参政権問題について積極的な発言を重ねた。
日韓議員連盟の森喜朗会長のかわりにあいさつした中野寛成副会長（民主党衆議院議員）は、「法案は採決する段階にきている。継続審議になっているが、日本の使命にかけて必ず実現する」と改めて決意を表明した。
公明党の太田昭宏幹事長代行は、「在日外国人との共生で日本は前進するし、もっと強くなる。共生・人権・地方分権の観点から参政権は必要だ」と意義を語った。
民主党の円よりこ議員は、「外国人登録証の常時携帯、民族学校出身者の大学受験制限問題など、問題は山積している。弱者が犠牲になってきた過去を乗り越え、未来を築くのが政治家の責任だ」と話した。自由党の東祥三議員は、「参政権は政治的判断がないといつまでも解決できない」と日本側の責任を指摘した。
社民党の田英夫議員は核問題に触れ、「『６者会談』の成功で北の核をなくすだけでなく、恒久的な北東アジア、世界平和のために『北東アジア地域フォーラム』という話し合いの場が必要だ」と提案した。
参加者は続いて、北韓の核開発の即時中止と反核運動に朝鮮総連も立ち上がるよう求める決議文を満場一致で採択し、シュプレヒコールで気勢を上げた。
また、北韓の生き地獄から逃れた元在日同胞を中心とする脱北者のために、この日、会場で集められた募金は、15万２千円を超え、民団支援センターを通じて支援に当てられる。
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「反核」決議
われわれは民族解放の喜びと殉国先烈の崇高な精神を改めて肝に銘じる日として毎年、光復節を迎えてきた。58周年を迎える今年、北韓当局の核開発によって韓半島の平和と安定が脅かされていることを憂い、北韓の核開発を阻止するため在日同胞の総意として次のように決議する。
一、われわれは、民族の生存を脅かす核開発の即時中止を北韓当局に強く要求する。
一、われわれは、朝鮮総連が北韓当局の政策に盲從せず、民族的な立場から核開発阻止のために共に立ち上がることを強く求める。
一、われわれは、韓米日の確固たる協調のもと北韓当局の核開発阻止のための韓国政府の積極的かつ断固たる姿勢を支持する。
一、われわれは、北韓の核開発を阻止し，韓半島の平和安定と平和統一のため積極的に努力する。
（2003.8.20 民団新聞）
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