盛岡や釜石でコンサート 日本で地道なチャリティーコンサート活動を重ね、魂に響く美しい歌声で多くの聴衆を魅了してきた韓国人テノール歌手、Whee Jine(フィージン)さんのコンサート「祈り」が6月、東京、岩手(盛岡)の2会場で開催される。 フィージンさんは工業高校卒業後、自動車会社の設計研究室でエンジニアとして働き、勤務を終えてから声楽レッスンを続け、音楽家への道を志した。専門教育を受けていないハンディを背負いながら努力と強い意志で夢に挑戦し、1999年ソウル大学声楽科に入学した。 2010年5月から、近藤由紀子プロデューサーにより日本で活動をスタート。同年8月、世界の子どものために開催された会議「国際コルチャック会議」で記念コンサートに参加。以来、日本で数々のボランティアのコンサート活動を行ってきた。 その後、東日本大震災で傷ついた人々に、音楽の力で未来を信じる心を取り戻してもらいたいと日本では初のCD「ただ愛のために」(EMIミュージック・ジャパン)をリリースし、被災地を何度も訪問してコンサートを行ってきた。 ある日、祖母を津波で亡くした岩手・宮古市赤前小学校6年生の少年から「かん国の歌をきいたときまるで、神様がまいおりて歌っているようなとてもすばらしい歌声だった」という感想文が届けられたという。 今回の岩手公演は、被災地である岩手県からの熱い要望に応えたもの。 <東京>6月19日19時開演/王子ホール(中央区銀座)。料金5500円。チケット販売はコンコルディア(03・6427・5688)。 <岩手・盛岡>27日19時開演/盛岡市民文化小ホール(盛岡駅西通)。特別ゲストはチェリストの柏木広樹さん。料金4500円。チケット販売はマリオスインフォメーション(019・621・5155)。 <岩手・釜石>「明日への祈り」コンサートは29日13時、15時開演(2回公演)/イオンタウン釜石店2階イベントスペース(釜石市港町)。入場自由。 (2014.5.14 民団新聞) |