【ソウル】6・25韓国戦争の際に北韓で戦死した韓国軍兵士の遺骨が25日、1953年7月の休戦協定締結後初めて韓国に奉還された。 奉還されたのは6・25当時に韓国軍に入隊し、米軍に配属された兵士の遺骨12柱。韓国空軍特別輸送機で米ハワイを出発し、同日、京畿道・城南のソウル空港に到着した。同空港での遺骨奉還式には李明博大統領と金寛鎮国防部長官、金相基陸軍参謀総長、ジェームズ・シャーマン韓米連合司令官が参加した。 遺骨は、米国が北韓と合同で行った発掘作業で見つかり、ハワイの米合同戦争捕虜失踪者司令部(JPAC)で韓国国防部遺骨発掘鑑識団と合同で鑑識した結果、韓国軍戦死者と確認された。 李大統領は、この日遺骨奉還式に先立ち遺族に会い、「(戦死者らが)命を懸けて戦い、大韓民国が守られた。国を守るために亡くなられた方々に対し国家も国民も敬意を抱いている」と強調。遺骨発掘事業について「統一されればまっさきにされねばならないことだ」と表明した。 (2012.5.30 民団新聞) |