【ソウル】李明博大統領は2日、国政運営の方向性を示す新年特別演説で、「今、韓半島情勢は新たな転換期に入っている」と指摘し、「我々の最も重要な目標は韓半島の平和と安定だ。我々は機会の窓を開けている」と強調。「北韓が誠実な態度を示すならば、新しい韓半島時代を一緒に開いていくことができる。対話を通じて、相互不信を解消し、共存共栄の道を進むべきだ」と北韓に呼びかけた。演説は約20分行われ、テレビやラジオを通じ生中継された。 李大統領は、「世界経済は一時的な不況ではなく、新たな低成長時代に入っている。世界政治も激変期に入っている。米国をはじめとするほぼすべての主要国が、今年指導者を再び選出する。韓半島と東北アジア情勢にも、北韓・金正日委員長の死亡で大きな変化が予告されている」と説明。「政府は、国民が安心できるようにこのような不確実性にきちんと対処し、状況を管理するのに、今年の国政の重点をおく」と力説し、「韓半島の平和と安定を維持するのに最善を尽くす。雇用を創出し、物価の安定へ渾身の力を注ぐ」と約束した。 北韓の核問題について、李大統領は「今年は、解決に転機が訪れることを期待している」と表明、「北韓が核関連活動を中断すれば、6者会談は再開される。我々は6者会談の合意を通じて、北韓の安保憂慮を解消し、経済を再生させるのに必要な支援を提供する用意がある」と明らかにした。 同時に、「北韓の挑発の可能性が存在する限り、我々は、堅固な安保態勢を維持する。挑発時には強力に対応する」と言明した。さらに、「韓半島の平和と安保、統一は誰よりも韓半島の主人である南北がともに解決しなければならない課題だ」とし、「周辺諸国も喜んで協力することを期待している」と表明した。 (2012.1.18 民団新聞) |