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「韓国サッカー飛躍の年に」 コエリョ監督が会見(04.1.21) |
スピードに突破口
組織力を重視 競争力あるチームへ
【ソウル】「迅速に攻撃し、迅速に守備にまわり、迅速にシュートするサッカー」。母国ポルトガルでの約1カ月間の休暇を終えて12日に仁川空港から韓国入りしたサッカー韓国代表のウンベルト・コエリョ監督は、空港での記者会見で今年の韓国サッカーのキーワードとして「スピード」を挙げた。
「現代サッカーはスピードなしには生き残れない。攻守の切り替えの早い、スピードのあるサッカーを目指したい」と強調した。
また、「競争力のあるチームにしたい。選手誰もが代表の座を奪うために熾烈な争奪戦をすることになるだろう」と表明。「お人よしの隣のおじさん」型の指揮スタイルからカリスマ型へと変身を図りたいという。さらに、昨年のオマーン・ショックと相次ぐAマッチでの不振が組織力の不足によるという結論を出し、「今後は個人技よりも組織力を重視する。個人プレーより組織プレーを優先したい」と抱負を語った。
コエリョ監督は韓国代表の招集問題について「毎日でも強化試合ができればベストだが、そういう状況にない」と指摘、「プロと代表チームが50対50と共生していくべきだ。韓国サッカーのバランスの取れた発展のために(プロクラブと代表チームが)互いに一歩ずつ譲り合う姿勢が求められる。韓国代表もプロも運命共同体」と付け加えた。
同時に「今年は韓国サッカーの転機になる重要な年だ。2006ドイツワールドカップ(W杯)の予選が始まり、2004アジアカップの決勝トーナメントも開かれる。2002韓日W杯の時の喜びをまた味わうためには、サッカー界の皆が一丸になる必要がある」と強調した。
「国民の期待に応え、韓国サッカーの飛躍の年、新しいスタートの年にしたい」と覚悟を新たにしたコエリョ監督は最後に「代表チームがうまくいってこそ、プロチームもうまくいくという逆の発想が必要だ。プロチームの試合に観客が2000人余りしか入らない現実を直視し、代表チームを通してサッカーブームを引き起こす方策を工夫すべきだ。韓国代表に愛情を持って協力してほしい」とあらためて呼びかけた。
「独自色を打ち出したい」
コエリョ監督は、19日にサッカー会館で行われた記者懇談会では「私独自のカラーを打ち出し、アジアを驚かせたい」とも抱負を語った。
今年の代表運営方針について、監督は「今年は招集回数が昨年よりも多い。昨年は選手個人の技量をチェックし、韓国サッカーを把握するのに苦労したが、把握したことを本格的に活用していきたい」と表明。「2002年に韓国代表があれほどのことをやるとは誰も想像できなかった。厳しい練習と国民の声援が大きな結果につながった。そうした結果を出したいと思う」と強調。
また、W杯ドイツ大会に向けて韓国サッカーの世代交代の必要性を力説し、選手起用の基準として「第1に私が追求するシステムに合う選手を起用し、第2に選手の経験と技量、第3に当日のコンディションを見たい」と語った。
(2004.1.21 民団新聞)
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