| 近頃、いくら冷たい水でシャワーをしても
幼いとき、鵲豆の水で背中がしびれたことと比べようができませんね | 蒸し暑い夏、涼を求めて利用したのが鵲豆の水です。暑さに耐えられず、上着を脱いでこの鵲豆ポンプの横でうつ伏せになれば、お母さんは鵲豆から水をくみ出して、背中を洗ってくれました。その水がどれだけ冷たかったかは、全身の鳥肌がしばらく引かなかったほどです。一日中、つけっぱなしのエアコンに当たっているこのごろ、タオルを腰にまいて、背中に浴びた鵲豆水のさわやかさが、とりわけ懐かしくなります。
文責=ギャラリーKyo
作家・許旭
(2008.7.16 民団新聞)
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