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二つの問題と歴史不感症…布袋 敏博(早稲田大学教授)
 3月12日から17日まで出張でソウルに行ってきた。着いた日の12日は某出版社の歴史教科書について、全紙1面トップで扱っていた。この出版社は白表紙本を各所にばら撒いて、のちには文科省から警告を受けていたが、それが韓国にも流出したのだろう。そして、帰国する17日の朝は、その前日に島根県議会が「竹島の日」条例を可決していたため、またまた全紙1面トップがこの「獨島(竹島)問題」だった。

 この二つの問題がたびたび韓国の新聞紙上にとりあげられていたから、こうした事態そのものは驚くべきことではなかった。私にとってショックだったのは、帰ってきたあとの日本の雰囲気、またマスコミなどの対応である。まるで何の問題もないかのようなその様子、両国のあまりの温度差に衝撃を受けたのだ。

 今回の問題に対して日本人は、自分たちは何も思っていないのに向こうはどうしてそんなにこだわるのか、といった反応が多い。過度な反応、また口にしてはならないような言動は慎むべきであろうが、事の本質はそこにあるのではない。われわれ日本人のあまりの歴史不感症が問われているのである。

 ただ励まされる動きもある。本紙でも報道されたが、在日の青年たちがソウルに行き、プレスセンターで記者会見を行なった。日本の中の多くの友好的な人々、良心的な市民と、上記のような右翼的勢力とを区別して批判するようアピールしたという。こうした声・行動に応えたい。教科書問題と領土問題がミックスして問題がより複雑化し、解きほぐすのは容易ではないが、知恵を出し合って乗り越えたいと思う。

(2005.05.11 民団新聞)
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