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韓日の魅力をコラボして…第4回「こぐまの会展」府中で
昨年の韓国展の会場。絵本が並べられたテーブル。
韓国の絵本作家のアトリエを会場に再現した。
遠山繁年さん
 韓日両国の絵本と油絵、イラストなどの作品を紹介する展示会「こぐまの会vol・4」が16日から19日まで、東京の府中グリーンプラザ分館ギャラリーで開かれる。代表の遠山繁年さん(62、画家・絵本作家)は、これまで東京、長野、韓国で開催し、交流を深めてきた。皆が楽しめる展覧会を目指している。
 
絵本、イラスト「いずれは陶芸まで」
 
 今年で4回目を迎える展覧会には、両国の作家各3人が参加する。毎回、固定ではなくメンバーを変えるのが特徴。絵本作家、画家、漫画家とさまざまだ。
 
 昨年、ソウルの郊外に位置する京畿道高陽市一山区のロッテ百貨店で3回目の展示会を開催したときは、絵の展示以外に、会場のなかに実際に韓国人作家が使っているイスやテーブルなどを持ち込んで、自分のアトリエを再現したり、犬やウサギ、リンゴなどの絵を彫った100個以上のスタンプを使って絵を作った。
 
 さらに、大きなテーブルにたくさんの絵本を並べて、自由に見てもらうコーナーを設置したりと、子どもが楽しめる工夫を凝らした。
 
 「こぐまの会」には会則も規則もない。「私が一緒にやりましょうと声をかけて人が集まる。気ままにできるところが気に入っている」
 
 「こぐまの会」は、遠山さんが絵本を出していた出版社から、日本語の絵本を出していた韓国人作家に声をかけて、2010年に結成した。
 
 遠山さんは79年、フランスのパリ国立美術学校修了。80年に帰国し版画家として活躍。子どもの誕生をきっかけに、子ども向けの雑誌が応募していた童画コンクールに入賞したのを機に絵本を手がけるようになった。
 
 00年に初めて韓国を訪れて以来、韓国の魅力にはまっている。これまで、韓国の民話を題材にした絵本『七人のふしぎなじいさま』や『青い竜と黄色い竜』の絵も手がけた。韓国語は、民団東京本部が運営する韓国語講座「東京コリアンアカデミー」で3年間学んだ。
 
 韓国の絵本作家について「今の若い人の作品はいいセンスを持っている。西洋のものをうまく取り入れて、自分のなかで消化して作っている」と語る一方で、「日本の若い作家は少し、元気がないかな」と残念がる。 今年は韓日国交正常化50周年。「感慨はある。だからこそたくさんの人と交流できればいいし、今回の展示会場は駅前にあるので多くの方に来ていただきたい」
 
 遠山さんは「わりと欲張りなので、これからいろいろなものを混ぜ込んでいきたい。例えば、日本のステンドグラス作家の作品と韓国のポジャギを、また日本の陶磁器と韓国の青磁を一緒に並べたら面白いかなといつも考えています。生きがいといったらオーバーかも知れないけど、楽しみですから」と今後のプランを練っている。
 
 「こぐまの会vol・4」 10〜19時開廊(16日は11時から)。府中グリーンプラザ分館ギャラリー(東京都府中市寿町1‐1)。問い合わせは遠山繁年(090・5317・3411)。
 
(2015.11.4 民団新聞)
 
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