韓国の食文化を日本に伝えるコリアン・フード・コラムニストである八田靖史さんの新著『食の日韓論』が、三五館から発売された。
本書は冷え込む韓日関係について「まずは腹ごしらえから」と食における韓日の絶え間ない交流を探り、その中で政治的な問題からは切り離した互いの身近さを改めて確認していく。著者が関係回復の起爆剤としての想いを込めた1冊だ。
両国のスーパーマーケットで互いの国の食品がどれほど扱われているかを比較し、キムチより大量に日本に輸出されている韓国産パプリカの生産者の声を聞くなど流通や外食産業といった様々な角度から調査していく。
韓国取材の過程で出会った人々との会話や食事の感想も描写されて紀行文としても楽しめる。
定価1400円+税
問い合わせは三五館(03・3226・0035)。
(2016.3.16 民団新聞) |
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