【ソウル】北韓によるアウンサン爆弾テロ30年をむかえて当時犠牲となった外交使節のための追悼行事が9日、外交部主管で国立ソウル顕忠院で行われた。 金奎顕第1次官をはじめとする外交部幹部40人余りは、国家有功者第1墓地に安葬された殉国使節17人の墓地を回り献花、焼香した。尹炳世長官は朴槿恵大統領の海外歴訪に随行中のため参加できなかった。 アウンサン爆弾テロ事件は、1983年10月9日、金正日書記(当時)の指示を受けた工作員らが、ビルマ(現ミャンマー)の首都ラングーン(現ヤンゴン)にあるアウンサン廟を参拝する当時の全斗煥大統領を狙って引き起こしたもの。全大統領の到着が遅れ、軍楽隊が練習している際に駐ビルマ韓国大使の車が到着したのを、大統領と間違え爆破させた。このテロで現場に先にいた徐錫俊副総理と李範錫外務部長官、金東輝商工部長官ら随行員17人が死亡、14人が重軽傷を負った。全大統領は、たまたま遅れたために難を逃れた。 ミャンマー政府による調査の結果、爆弾テロは北韓工作員の犯行であることが分かった。だが、北韓側は、いまだに全斗煥政権による「自作自演」だと強弁している。 (2013.10.16 民団新聞) |