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第24回ユニバーシアード冬季大会(2月18〜28日、中国・ハルビン)のフィギュアスケート韓国代表選手に在日3世の金彩華さん(20歳、関西大学2年)が選ばれた。在日同胞選手が国際大会の韓国代表に選出されるのは00年3月に柔道の姜義啓選手がアジア選手権に出場して以来、9年ぶりの快挙となる。
金さんは大阪生まれの在日3世。高校1年生の冬、在日大韓体育会の支援により韓国の冬季国体に初出場、在日選手として初めて金メダルを獲得した。その後、韓国スケート連盟に実力が認められ、金妍兒選手とともに参加した06年の世界ジュニア選手権では7位に入賞した。
また、金妍兒選手が欠場した一昨年の韓国フィギュアスケート選手権では見事に優勝を飾り、名実共にフィギュアスケート韓国代表として本国でも広く認知されるようになった。
現在、トリノ五輪日本代表で世界選手権2位の高橋大輔選手らが所属するフィギュアの名門・関西大学に所属し、日夜、厳しいトレーニングに励んでいる。
金さんは「在日である自分が大極旗の付いたユニホームを着て、韓国代表として国際大会に出られるなんて夢のよう。スケートは私に祖国に触れる良いきっかけを与えてくれました。同じく韓国代表として参加する金ナヨン選手(ソウル女子大)やシン・ナヒ選手(啓明女子大)とともに世界と戦いたい」という。
課題であるルッツとフリップのジャンプは全日本のコーチでもある濱田美栄先生の指導を受けて精度が上がり、フィジカルなコンディションはできあがってきた。
だが、今大会はグランプリファイナルにも出場した日本の中野友加里選手をはじめ、選手の9割が世界選手権出場者と重なるほどレベルが高い。
金さんは「厳しい戦いになると思います」と気を引き締めている。目標は総合8位入賞だという。 女子フィギュアは、2月23日にショートプログラム、翌24日にフリーの演技が行われる。
在日体育会が声援呼びかけ
在日大韓体育会(朴安淳会長)は本国のオリンピック委員会と緊密な連携を取り、才能を持った在日同胞選手が韓国代表になれるよう各種活動に力を注いでいる。金彩華選手についても大会参加申請や強化費の支援などバックアップしてきた。 朴会長は「フィギュアスケートは金妍兒選手や浅田真央選手の活躍により、韓日両国で大きな注目を集めている。未来の韓国代表を夢見る4・5世のためにも、久しぶりに誕生した在日の韓国代表選手を同胞社会全体で応援して欲しい」と呼びかけている。
(2009.1.28 民団新聞)
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