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<コラム・布帳馬車>「愛国」にご用心
 国家が国民に向かって、愛国心を鼓舞する時には、これは何かあるなと警戒するか、少なくとも疑ってかかった方がいい。

 対象が何であれ、愛するという感情や行為は、他者からどうこうと強制されるものではないからだ。愛するとは感情の自然な発露であって、例えば今、あなたが好きな対象は、誰かに命じられて好きになったわけではないと思う。

 長引く不況からなかなか脱しきれない国家が、失った求心力を取り戻そうと、ことさらに強さを強調する。「あの頃はよかった」という復古調は、老化現象の象徴でしかなく、それを今の世の中に持ち込もうとすると無理が生じる。

 この国の若者たちがしらけているのは、そういう大人たちの頑迷さに一端があることに気づくべきなのだが、今さら彼らに世界の流れを読む力を期待するのは酷だと言うべきか。

 「大東亜共栄圏」の名の下に、アジア侵略を画策した帝国主義者の発想は、いまだこの国にくすぶっているようだ。だから平和主義の憲法をお仕着せだと主張して変えてみたがったり、教育基本法に愛郷、愛国を入れ込もうと迫るのだろう。

 いわゆる「教科書問題」を惹起した国粋派は、「地方参政権運動」反対の急先鋒であることは周知の事実だ。右旋回の時代の到来は、「在日」にとって正念場であることを思う時、こういう時だからこそ共生のメッセージを訴え続けなくてはならないと思う。(C)

(2003.5.28 民団新聞)
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