地方本部 HP 記事検索
特集 | 社会・地域 | 同胞生活 | 本国関係 | スポーツ | 韓国エンタメ | 文化・芸能 | 生活相談Q&A | 本部・支部
Home > ニュース > コラム
<コラム・布帳馬車>次代に残れ!香る町
 「家で作るんやからまだましや」。

 正月の帰省にあわせ法事をむかえる実家だが、今年も例年通りところ狭しと煮物、焼き物、お供えする料理の支度でてんてこ舞いだった。

 同胞密集地に生まれ育つ私の記憶では、年二回、旧正月と秋夕には八百屋のおじさんが料理で使う野菜を段ボールに詰め、勝手に家まで配達してくれていた。

 魚屋では店先で在日のおばさんだけをうまく呼び止めて、鱈を売りさばくおばさんがいたのを覚えている。どの店も店主は日本の人だ。同胞密集地だからこその、店主が経験から身につけた知識というより商売の知恵だと思う。

 商店街では「姉さんとこもこれからなの!うちもこれからなのよ!やんなっちゃうわ!」と忙しいことを楽しんでいるようにもとれる会話を交わし、家路を急ぐオモニたちの姿があった。

 そして商店街から人影が減ると、家々からごま油の香りが漂い始める。

 在日は戦後60年にわたり年数回のこの大事業を一家の女性総動員で無事に成し遂げてきた。

 しかし、それもまた時代の流れとともに変わろうとしている。肉、魚、チヂミ、ナムル、餅など一式セットで注文すれば宅配便で指定日に届く時代の到来である。

 解放60周年を迎え、全国に散在するこのごま油の香る町々を私たちはどうやって残し、次代へ伝えればよいのか考えさせられる正月だった。(F)

(2005.1.19 民団新聞)
最も多く読まれているニュース
差別禁止条例制定をめざす…在日...
 在日韓国人法曹フォーラム(李宇海会長)は7日、都内のホテルで第6回定時会員総会を開いた。会員21人の出席で成立。17年度の報告があ...
偏見と蔑視に抗って…高麗博物館...
 韓日交流史をテーマとする高麗博物館(東京・新宿区大久保)で企画展「在日韓国・朝鮮人の戦後」が始まった。厳しい偏見と蔑視に負けず、今...
韓商連統合2年、安定軌道に…新...
金光一氏は名誉会長に 一般社団法人在日韓国商工会議所(金光一会長)の第56期定期総会が13日、都内で開かれた。定数156人全員(委任...
その他のコラムニュース
<訪ねてみたい韓国の駅30...
歴史伝える赤レンガ駅舎 赤レンガの駅舎が、行き交う人々を見守っている。 韓国の鉄道の玄関、ソウル駅。1925年に竣工した赤レンガ...
<訪ねてみたい韓国の駅29...
開業100年、世界遺産の玄関 歴史ある古都の玄関には、それにふさわしい風格が備わる。韓国の古都と言えば、新羅の都、慶州だ。その玄...
<訪ねてみたい韓国の駅28...
未来都市のユニークな駅 いかにも未来的な名前のこの駅は、なかなかユニークな存在だ。まず第一に、その立地。ソウルメトロ6号線、空港...

MINDAN All Rights Reserved.