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<女性コラム>スイに託す子の願い
 日本のお盆に当たる韓国の秋夕は、陰暦の8月15日で、西暦カレンダーでは概ね9月になる。

 しかし、今年の秋夕は10月3日だった。特に遅いと思い、インターネットでカレンダーを調べてみると、陰暦では5月が2回入って、1年が13カ月だった。このような年を韓国では閏年と言い、2回ある月の一つを閏月と言う。

 母は閏月になると、「ソン(客)がない月だから」と言って、今でも味噌や醤油を作る。「ソン(客)がない」とは疫病神の邪魔が入らないという意味だ。そのため、韓国の多くの家庭では、閏年になると引っ越しや結婚式、1年分の味噌や醤油造りなど、家中の大事な行事を済ますことが多い。

 特に高齢者のスイ(寿衣=亡人に着せる服)を閏年に作ると寿命が延びると言われ、家中で一番高齢者のスイを、その家の女性が全員集まって1日で仕上げ、長寿を祈る風習があった。

 今は家族の単位が変わり、そのような風習は余程の田舎ではないと見られなくなった。 しかし、親の長寿を祈る気持ちには変わりがなく、百貨店や韓服屋でスイを買うようになった。

 私は思いついたついでに、韓国にいる妹に電話し、両親のスイの事を相談した。すると「もう買ったよ」と言う返事とともに、「閏月なんてとっくに過ぎ、年末を迎えようとするのに今更何を」と皮肉も言われた。

 遠くに住んでいて、いざとなると何一つ役に立たない長女の私は、妹にありがとうとしか言えなかった。

鄭錦伊(埼玉・団体職員)

(2009.11.25 民団新聞)
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