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ツバメすいすい児童交流…慶尚南道と石川県の豆学者
牛山初等学校でカレーを作って一緒に食事をしながら交流を深める韓日の小学生ら
昌原市でのツバメの調査

 韓日の小学生が自国のツバメについて調査して発表する「小学生国際キャンプ in いしかわ」(石川県健民運動推進本部、韓国慶尚南道ラムサール環境財団主催)が26日から3日間、石川県内各地で開かれる。27日の一般を対象にした「ツバメフォーラム」(石川県立音楽堂コンサートホール)では、同調査についての事例発表会と両国で制作したツバメの歌を合唱する。

「生態こうだよ」発表会

 石川県健民運動推進本部が県内の全公立小学校の協力を得て、愛鳥週間(5月10日〜16日)に「ふるさとツバメ総調査」を開始したのは1972年からだ。高度経済成長とともに、日本各地で環境破壊が深刻化していく中、71年に自然環境の保全や緑の復活を目指したキャンペーン「グリーンプランを北陸に」が行われ、その一環としてツバメ調査が行われるようになった。

 同本部担当の下沢昌見さんは「子どもの頃から環境問題に目を向けることが大事。エサとなる虫や自然が残っていないとツバメは生きられない。地域の環境への理解を深め、生き物に対する気持ちを育んでほしい」と話す。現在、県内221校の小学6年生1万3000人が調査している。

 40年以上の実績を誇るツバメ調査は「石川方式」と呼ばれる。これに注目したのが、慶尚南道の小学校3校の教師で構成される「環境と生命を守る慶南教師の会」だ。韓国でも独自調査は続けていたが、広がるまでには至らなかった。

 12年夏、教師の会から同本部に打診があった。その後、メンバーが訪日したことから、児童たちの交流が始まる。絵の交換やインターネット回線を使ったテレビ会議で、同県小松市の日末小学校、昌原市の牛山(ウサン)初等学校と晋州市の鳳谷(ポンゴク)初等学校の児童たちが初めて顔を合わせた。

 13年には韓国側の招待で、6市9校の児童19人を含む27人が牛山初等学校を初訪問。校長、教員、4〜6年生の児童20人と生活(2泊3日)を共にしながらツバメ調査を通して、身近な環境問題を学んだ。

 下沢さんは「言葉は通じなかったがすぐ仲良くなった。サッカーをしたり、絵を書いたり、子どもちはジェスチャーで交流した。韓国のツバメ調査発表は素晴らしかった」と振り返った。

国際キャンプ韓国から20人

 今年の「小学生ツバメ国際キャンプ」には慶尚南道から20人の児童が来県し、韓日ツバメ調査発表会や加賀市立山代小学校訪問などを行う。27日のツバメフォーラム(14時15分〜15時15分、無料)では両国で作った「ツバメの歌」などが披露される。

 また昨年、韓国を訪問した小学生が今年、中学1年生になり、その生徒4人が今年もキャンプを手伝うようになった。生徒たちは牛山初等学校の児童たちと再会できることを楽しみにしている。

 下沢さんは、ツバメが縁となって知り合った韓国の児童たちと「これからも交流を続けていきたい」と語った。

 ツバメフォーラムに関する問い合わせは同推進本部・下沢(076・225・1366)。

(2014.7.9 民団新聞)
 

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