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<コラム・布帳馬車>ノウゼンカズラ
 ひと夏の間、華麗に咲き誇る花にノウゼンカズラがある。濃緑のシーズンだけに、鮮やかな橙色の花弁は遠くからも人目を惹きつけずにはおかない。ところが、この花がどうにも好きになれないでいる。

 ノウゼンカズラは蔓性の落葉樹で、幹から気根を出して他の樹木などに巻きつきながら伸びていく。生を営々と育んできた木々の恩恵に浴しながら、その〈恩人〉まで自分自身であるかのように振舞っているのだ。

 在日同胞出身の芸能人であれ経済人であれ、スター級になった者の多くが、自分は〈在日〉という小さな存在に囚われず、より大きな世界を相手にしている、といった発言を好んでするようになる。自身を育てた〈在日〉を自ら矮小化していることに気づかないのだ。この姿はノウゼンカズラに重なって見える。最近の韓国で羽振りのいい「386世代」にも同じことが言えよう。この世代の多くは、苦難の歴史があってこそ現在の民主主義や経済の基盤があるにもかかわらず、その歴史を矮小化する姿勢を強める一方で、果実だけはしっかり自分の物にしているからだ。自らが拠って立てる樹木の年輪をないがしろにし、今を我が物顔で咲き誇る姿はノウゼンカズラそのものである。

 ハングルで書かれた最初の書物といわれる『龍飛御天歌』に、根深き樹木は動じず、とある。さて、ノウゼンカズラはどうだろう。ラッパ型の花だけに、口先だけで終わるのだろうか。(D)

(2004.9.29 民団新聞)
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