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在日史掘り起こし、同胞と市民一体で
18日から聞き取りに入る「パラム仙台」のメンバー
トヨタ財団助成受け…宮城県で「パラム仙台」が取り組みへ
在日史掘り起こし、同胞と市民一体で


 【宮城】在日同胞に対する歴史認識を深めようと、宮城県で活動している同胞・市民グループが、18日から県内の同胞を対象に渡日史と現状の生活について聞き取り調査を行う。調査の結果は年内をメドに冊子にまとめる。このプロジェクトはトヨタ財団の「04年度地域社会プログラム」の助成対象事業に選ばれた。

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年内に冊子 学習会で活用へ

 会の名称は「パラム仙台」。7年前、仙台で映画「在日」(呉徳洙監督)の自主上映を成功させた実行委員会が母体となった。メンバーは現在70人余り。サラリーマンや主婦、学生、教員など様々な人々で構成するゆるやかなネットワークだ。

 聞き取り調査は今月から始め、8月にかけてまず県内在住の同胞4人から始める。それぞれ解放前から解放後、そして現在までの生活史を聞き、最後に地方参政権、年金など直面する処遇上の問題点まで踏み込む。

 並行してかつて強制連行の現場となった県内の細倉鉱山と多賀城海軍工廠跡地を実地探訪して過去の事実を掘り起こしながら、現在の状況と対比させる。これらの調査結果は資料としてまとめ、在日についての学習会などで活用していく。

 メンバーで高校教員の金子忠政さんは「聞き取り調査でデータを集め、記録に残すという作業は2番目の課題。大事なのは調査に応じてくれた在日の方々とずっと人間的なつながりをつくっていくこと。これからも異文化交流を大事にしていきたい」と話している。

 最年長で、会の実質的なまとめ役ともなっている金順烈さんは「私たちがまず謙虚に耳を傾け、歴史認識を深めていくことことが大事」と意欲を燃やしている。また、会に関わって1年という40代の同胞も「パラム仙台は在日と日本人のこれからを一緒になって考えられる場。そういう意味でこの活動に貢献したい」と話している。

 今回のプロジェクトはメンバーが昨年から提起していた。たまたまトヨタ財団の「地域社会プロジェクト」からの助成が決まったことで一気に取り組みが加速化していった。助成金は50万円。

 金さんは「在日と日本人の市民的な共生を目指すうえで今回のプロジェクトをスタートラインにしていきたい」と話している。

(2005.07.13 民団新聞)
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