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きょう光復60周年…中央団長が慶祝辞
毎年8月、青少年の友好を推進
きょう15日は、祖国が植民地支配から解放されてちょうど60年。民団は全国各地で「第60周年光復節慶祝式典」を盛り上げる。東京・日比谷公会堂で開催される中央式典で、金宰淑中央団長は慶祝辞を通じ、不幸な歴史を二度と繰り返さないためにも祖国の平和統一と発展、在日同胞社会の和合と躍進に向け全力を傾注する決意を表明するとともに、韓日の善隣友好関係を堅固にしなければならないとの立場から、民団が主導して毎年8月を青少年のための「韓日未来月間」にする構想を提唱する。
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恩讐超え、道を固めよう
在日和合・祖国統一・東北アジアの平和
慶祝辞で金団長はまず、「平和統一という民族の至上課題のため、また、世界平和のために恩讐を超えなければならない」とし、南北政府間交渉や6者協議の再開など、韓半島と東北アジアの平和定着への模索が続いていることに触れ、「いかなる障害があろうとも、平和繁栄政策を掲げる本国政府と歩調を合わせ、平和統一運動に全力を傾注する決意」を強調する。
昨年の慶祝辞で金団長は、朝鮮総連に対し光復節60周年の合同開催を呼びかけた。総連は結局これに呼応しなかったものの、民団・総連は地方レベルで、従来からの親睦行事はもちろん、同胞福祉に関する行政交渉や歪曲歴史教科書問題など差し迫った懸案で共同行動の範囲を広げてきた。山口県では13日に、京都府では14日に本部単位の光復節共同祝祭を開催するまでになった。
金団長はこれを踏まえ、「和合の流れをより加速させなければならない」と指摘、「60周年を機に、同胞社会を牽引する民団と総連が中央機構レベルで手を携え、豊かで活力ある同胞社会を築こう」と訴える。
地方参政権運動について金団長は、「私たちが自尊心を持って生き、共生社会を実現する上で必要不可欠」との認識を改めて示し、韓国国会が6月にアジアで初めて、在韓永住外国人の地方選挙権を立法化したことを高く評価しながら、「相互主義を反対理由に掲げた日本の一部保守層の口実は根拠を失った。この英断を追い風に宿願成就にまい進する」ことを誓う。 また、焦眉の課題である歴史教科書の採択問題に関連して、「日本の歴史歪曲問題は、世界に巣立つ在日同胞や日本の子どもたちの将来のため、韓日が手を携えて東北アジアの安定と平和を創出するためにも、放置できない」と厳しく指弾し、「在日同胞と良心的な日本の市民運動の力を結集し、歴史歪曲を阻止しよう」と呼びかける。
今年は光復60周年だけでなく、国交正常化40周年、植民地支配が実質的に始まる起点となった乙巳保護条約から100年という、韓日関係にとってきわめて重要な歴史的節目が重なった。しかも、独島問題や歪曲歴史教科書問題によって、「韓日・日韓友情年」が看板倒れになりつつある。
それだけに今年の慶祝辞は、両国関係への言及が目立ち、金団長は「両国関係が困難な局面にあるのは、韓日共生を願う同胞にとって残念のきわみだ」との認識と、「いかなる事態にも揺るがない友好関係」を望む立場に立って、「韓日未来月間」の構想を提起する。 これは、解放と敗戦という韓日の歴史が交差する毎8月に、在日同胞を軸に韓日の青少年を一堂に集め、文化・芸術、スポーツなどの交流と忌憚のない対話を通して、不幸な過去を乗り越え、未来に友情をつないでいこうというものだ。民団はこれまで3回にわたり、500人規模のオリニ・ソウルジャンボリーを成功させてきた。この自信とノウハウが今後、大きな意味を持つことになりそうだ。
(2005.08.15 民団新聞)
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