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激動する「北」の「ちまた」 橋田欣典(ジャーナリスト)
 昨秋に引き続いて、3月末から1週間訪朝し、平壌、沙里院、安州を訪れた。現実の北朝鮮の「ちまた」は激動を続けている。

 地方でもペット犬を見かけるようになった。平壌に向かう道にはヒッチハイクを求める農村の人々が目立つ。経済改革で新設された市場には商品があふれかえっている。若い女性たちはファッションと化粧を競う。道端に並んだ屋台では主婦っぽい女性たちが、現金収入を求めていろんな食料品を売っている。

 かつて外国人ばかりだったレストランに地元の家族連れが出入りする。子供たちはディズニーをはじめ、西側のキャラクター、ロゴ入りの服を普通に着ている。携帯電話を使う男の姿も急増した。ちょっと前まで想像もできなかった光景だ。

 豊かさの一方、顔色の悪い男たちの姿も目立った。市場導入で食糧配給は大幅に減らされ、残りは自助努力で手に入れなければならない。「自留地」が認められた農家は市場への出荷で、国外にチャンネルがある人は貿易などで収入を増やすことも可能だろう。それができない一般の勤労者の生活は苦しい。さらに託児所や小学校などへの配給は危機的で子供たちへの影響は深刻だった。

 そんな様子を見て歩いた街並みはメディアで伝えられる龍川の被災地にも面影をとどめていた。瓦礫と化したひとつひとつの家には、それぞれの物語があるに違いない。イデオロギーや先入観では語り切れない人間の生活があるはずだ。

 市場化、国際化の波は全世界をうねっている。北も例外ではない。その中で揺れるちまたの姿を眼をそらさず見つめていきたい。

(2004.5.19 民団新聞)
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