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<布帳馬車>大統領シリーズと「8・15」
 上半分は米国大統領の顔、下半分は鏡に映した作家の顔。大胆かつ機知に富んだこの合成写真は、「大統領シリーズ」として高い評価を受け、現在も世界各地の美術館で人気を呼んでいる。

 作家は2世で京都在住の画家、郭徳俊さん(70)。先日、久しぶりに電話すると、息もつかせぬしゃべり方に圧倒された。

 45年の光復を迎えるまでの幼少時は、「いじめられた記憶しかない」と振り返る。あまりの理不尽さに今なお怒りを覚えるのが、52年サンフランシスコ条約発効後の日本国籍剥奪。「植民地支配下の当事者をそっちのけにして一方的に行った。無責任極まりない」からだ。

 そうした体験が、“無意味”にこだわりながら、自己の実存への思いを深めさせたのだろう。

 20代に結核を患った。3年間の療養生活後、初めて韓国を訪れたとき、「なぜか、涙が止まらなかった」と、印象の強烈さを語った。

 それを力に制作に没頭するようになる。「作品は体内からにじみ出るものにほかならない。ルーツは消すことのできないものだ」と説明する。大統領シリーズも、自己確認の一環なのかもしれない。

 祖国を見ることによって、逆に日本も見えてきたという。それでも、「日本に住む限り、日本人に愛され、日本人から評価されなければならない」と強調する。

 郭さんの作品は、日本か韓国かで帰属がしばしば議論される。郭さんには無意味なことだが、根っこは確固としている。(Q)

(2007.8.15 民団新聞)
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