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<兵庫版>質素・健全な民団を 白永熙団長(03.7.30) |
統廃合視野に支部の機能化へ
大きく進んだ無年金同胞への対応
「質素で健全な民団」のスローガンを掲げ、団長に就任して3カ月。以来、進めていきたいのは団員と密接にかかわる支部の活性化だ。経費を節減は当然必要。しかし、民団活動を削減してはダメという。団員と支部との結びつきがなくなるからだ。
兵庫の現状を調査してみると、16支部の団費集金率は80%〜20%台とばらつきが大きいことがわかった。支部が機能的に効率よく動けるように、組織整備委員会を近々発足させる計画だ。将来的には3ブロック程度に統廃合を視野に入れている。支団長会議では、ブロックごとに座席を分けて、まず近隣支部の親睦を図ってもらう時間を設定していくつもりだ。
ここ数年、諸先輩が蓄えてくれた貴重な基金に手をつけてきた。このままでは5年余りで無くなってしまう。
崖っぷちの中から様々なアイデアを現実化した。7,8月は「ノーネクタイ」月間もその一つだ。エアコンの設定温度も上げた。「塵も積もれば山になる認識を持ってもらわなければ」と。
一方、全国でも有数の会館を有効利用して年間2000万円の収入を増やしたいと「プロジェクト2000」計画を先月、発足させた。それぞれ別のフロアに事務所を設けている民団、韓商、婦人会、青年会を1フロアにまとめ、空いたフロアをテナントにする意見もある。プロジェクトで論議したいと言う。
外国籍無年金の高齢・障害者への自治体給付金問題は、来年にはクリアできると確信している。兵庫県の対応が遅れていたが、この間県知事に要望し、手応えを感じたからだ。高齢者の場合、月額2万5000円支給。これは大きい。受給者の中には「ありがたい」と団費を支払ってくれる高齢者もいる。日本の市民団体、総連との共同活動を進めてきたのも成果が上がった理由だ。県の給付が実現すれば、県内全自治体で日本人と同等の額が支給される。
高齢者のデイサービスも西宮に続いて阪神支部でもスタートした。2支部がモデルケースとなって広がっていくと見る。兵庫の支部はほとんど会館を持っており、すでに西神戸など支部でも動きがある。
民族教育に関しても兵庫は、各支部で韓国学園が自立運営している。今年はこれ以外に、各地の国際交流協会とタイアップして韓国語講座を開設していく活動を進める。韓国理解を進めるためにも日本人向けの韓国語講座が必要という。6月には高砂市国際交流協会に申し入れしたところ、30人の募集枠に60人集まる人気だった。他市も注目している。
神戸市の外国人市民会議の中で外国人が集まれる場所が欲しいという声が上がったが、民団会館を提供することも考えている。将来的には、広く地域に開かれた会館になればいいと考えている。
参政権の意見書採択は尼崎市と龍野市がまだ採択されていない。2市を早急にクリアしたい。
(2003.7.30 民団新聞)
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