「私はそれが君の本当の姿でないことを知っている。私もそうだった」。大田家庭裁判所で少年裁判を担当するコ・チュングン判事(42)の言葉に、非行を犯した10代の若者の表情が変わる。判事は中学・高校時代、自他ともに認める「問題児」だった。ある時、バイクを盗んで捕まったが、母親が示談で済ませた時、「お前の本当の姿ではない」と言われた言葉で変わった。「法廷で昔の私と同じ子どもたちに出会う。自分が価値ある存在であることに気づいてもらいたい」
(2013.7.17 民団新聞)