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民団中央・東京合同新年会 来賓あいさつ(要旨)(04.1.14)
左上段から中曽根 康弘・金鍾泌・森 喜朗・金守漢・遠藤 武彦・海江田 万里・太田 昭宏・福島 瑞穂・李光奎
「地方参政権」実現へ尽力

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中曽根 康弘 日韓協力委員会会長

 皆さんあけましておめでとうございます。また、民団の皆さま方のご健勝、ご発展を心から祈念申し上げます。

 私は、韓国と日本が緊密に連携しなければならない時代が強く迫ってきていると感じます。本年は、各国での選挙による世界的な変化が予想される上、イラク問題、北朝鮮問題が我々の運命に大きく影響します。そういう中にあって、韓国と日本が緊密に連携していくということが東北アジアの繁栄と発展の非常に大事なキーポイントになると私は確信しています。

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金鍾泌 韓日議員連盟会長

 今年は韓日間の親善がさらに強化され、韓日両国民の友誼がさらに深まるよい年となることを望みます。これには在日同胞皆さんの架け橋的な役割が非常に重要です。同胞社会団結の中心にある「民団」の使命の一つがここにあると思います。

 新年には皆さんが長い間望んできた地方参政権問題などのすべての宿願が必ずかなえられることを希望いたします。また在日同胞社会の堅実な発展が日本の発展に寄与し、同胞各自の発展にも大いに役立つことを望んでやみません。

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森 喜朗 日韓議員連盟会長

 あけましておめでとうございます。

 日韓は様々な歴史を持ってきました。しかしワールドカップでは日本の若者が韓国を応援したり、日本にはいまBoAをはじめとして多くの韓国人の芸能人がいたりと、いまやアジアの人たちが一緒になってスポーツや文化や市民社会において仲良く協調していくという時代がやってきたなと感じています。

 韓日議員連盟、日韓議員連盟も協力をしながら、両国間の多くの問題を解決していきたいと思っています。

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金守漢 韓日親善協中央会会長

 世界は、韓国と日本が協調してあたるべきさまざまな問題に直面しています。イラク問題、北朝鮮の核問題等です。

 このような問題の解決に両国の協調が不可欠であるということは、韓日関係が単なる二国関係ではなくなり、いまやグローバルな方向へ第一歩を踏み出したということにほかなりません。このような両国関係の発展は、日本社会と在日同胞社会との関係にも投影されるものと信じます。長年の懸案である参政権問題も、急速な解決へと向かうことが期待されます。

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遠藤 武彦 自民党国際局長

 韓日両国政府は話し合いの結果、05年内にFTA交渉を実質的に終えることで一致した。今年は一層緊密な経済連携を築く年となる。

 これと関連、韓国政府は1月1日を期して日本の音楽CDとゲームソフトの開放に踏み切った。98年から始まった韓国政府による文化開放政策は順調に進んでおり、今後とも両国経済の活性化にも結びつくものと信じており、歓迎したい。

 これからもさまざまな歴史的経緯を乗り越え、未来志向で新たな友好の絆を築いていこう。

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海江田 万里 民主党常任幹事

 昨年、大晦日に紅白歌合戦を見ていたら、赤組の最初に出てきたのがBoAだった。大変感動した。今年はこのような文化の花を、政治の面でも経済の面でも花開かせなければいけない年であると私どもは思う。

 皆さんの地方参政権の獲得は、民団の50周年記念のときに、中野寛成先生も私も頑張ろうと言ったわけですが、もう8年もたっている。そろそろ実現してもいいのではないか。日韓議連の森会長ともよく相談して、一日でも早い実現に向けて頑張る所存だ。

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太田 昭宏 公明党幹事長代行

 永住外国人の地方参政権付与法案を今通常国会に提出する。法案作成に向けて冬柴幹事長らといま、着々準備を進めている。

 「共生」と「人権」「地方分権」は公明党が長年大切にしてきたテーマだ。法案は昨年の衆議院の解散によって、残念ながら廃案になったが、今度こそ皆さんと力を合わせ実現させたいと思っている。

 また在韓被爆者の援護と救援では、坂口厚生労働相の尽力で前進したことをみなさんにお知らせしたい。

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福島 瑞穂 社会民主党党首

 北欧の言葉に「平和と平等は手を携えてやってくる」というのがあるが、それとは逆に「戦争と差別と排外主義が手を携えてやってこない」ように、在日の皆さんと一緒になって平和と人権の確立を図りたい。

 地方参政権の運動は、日本国籍を取るのではなくて、皆さんが「在日」のままで参政権を獲得することが大事だ。実現に努力したい。

 正月早々小泉首相は靖国神社を参拝したが、隣国と仲良くしていこうという気持があるのか、はなはだ疑問だ。

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李光奎 在外同胞財団理事長

 私たちは日本が単一民族国家の神話を超え多文化共存の社会へと変わっていくことを願っています。在日同胞が日本社会に提供すべき国際人としての役割は実に重要といわざるを得ず、このために在日同胞は民団のもとに一つとならなければなりません。

 700万在外同胞は、皆さんを注視しています。皆さんの意識と行動が韓半島はもちろん世界各地の在外同胞に影響を与えます。在日同胞は在外同胞の長兄の役割を果たす者と期待されているためです。

(2004.1.14 民団新聞)
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