米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは9日、韓国経済に関する報告書を発表し、旅客船セウォル号惨事の影響により消費が萎縮するなどマイナスの影響を受けているものの、一時的に過ぎないと分析した。 報告書は、2012年から回復軌道に入った韓国経済が今年も成長ペースを維持すると見通した。ウォン高にもかかわらず企業のブランド競争力の向上で輸出が拡大しているほか、追加補正予算の編成など政府の浮揚策が景気回復をけん引していると評価した。 朴槿恵大統領が掲げる「経済革新3カ年計画」などの構造改革に後押しされ、多くの先進国よりも高い成長を続けると予測した。 また、韓国の14〜15年の経済成長率を3・8%と予想。構造改革に成功した場合、朴大統領の任期が終わる18年には、購買力平価で換算した1人当たり国内総生産(GDP)が日本やフランスを上回るとした。 さらに、米国の量的緩和縮小など対外リスクが増す中にあっても、韓国は世界の投資家から安全な投資先と見なされていると指摘した。 懸念事項として、公共機関の債務と家計(個人)負債をあげた。 (2014.6.11 民団新聞) |