地方本部 HP 記事検索
特集 | 社会・地域 | 同胞生活 | 本国関係 | スポーツ | 韓国エンタメ | 文化・芸能 | 生活相談Q&A | 本部・支部
Home > ニュース > コラム
「生きる力」をもらって 篠藤 ゆり(作家)

 在日ミュージシャンのライブのお手伝い。韓国に関する本の執筆。今年もコリアンの友人・知人たちと、いろいろな場を共有してきた。でも、「なぜ在日の人たちと活動しているのか?」と聞かれると、「ご縁です」としか答えようがない。

 10数年前、文学雑誌で小説の新人賞を受賞したのをきっかけに、先輩作家である小林恭二さんの飲み会に誘われた。そこにいたのが、ワンコリア・フェスティバル実行委員長の鄭甲寿さんだった。その後もときどき、小林さんや鄭さんたちと、飲んだり、温泉に行ったり。その延長線上でワンコリアフェスティバルを手伝うようになり、在日の人たちとの縁が広がっていった。

 20代のほとんどをアジア放浪で費やした私は、旅のなかで、人間にとって国とはなんだろう、民族とはなんだろうという命題に、しばしば直面せざるをえなかった。そういう下地があったせいで、在日が抱えているさまざまな状況を知った時、つい立ち止まったのは確かだ。だがそれより、在日の人たちの圧倒的なエネルギーに魅せられたことのほうが、大きかった。私たち日本人が失いつつある「生きる力」に満ちている、魅力的な人たち。その熱さと輝きに触れていると、こちらまで元気になり、生きる勇気が湧いてくる気がしたのだ。だからもっと間近で、温度を感じていたい。それが、出発点だった。

 このコーナーへの寄稿はこれが最後だが、私はずっと同じことを書き続けてきた。「すべては出会うことから始まる」。これからも皆様に、いい出会いが訪れますように。長い間、ありがとうございました。

(2005.12.7 民団新聞)
最も多く読まれているニュース
差別禁止条例制定をめざす…在日...
 在日韓国人法曹フォーラム(李宇海会長)は7日、都内のホテルで第6回定時会員総会を開いた。会員21人の出席で成立。17年度の報告があ...
偏見と蔑視に抗って…高麗博物館...
 韓日交流史をテーマとする高麗博物館(東京・新宿区大久保)で企画展「在日韓国・朝鮮人の戦後」が始まった。厳しい偏見と蔑視に負けず、今...
韓商連統合2年、安定軌道に…新...
金光一氏は名誉会長に 一般社団法人在日韓国商工会議所(金光一会長)の第56期定期総会が13日、都内で開かれた。定数156人全員(委任...
その他のコラムニュース
<訪ねてみたい韓国の駅30...
歴史伝える赤レンガ駅舎 赤レンガの駅舎が、行き交う人々を見守っている。 韓国の鉄道の玄関、ソウル駅。1925年に竣工した赤レンガ...
<訪ねてみたい韓国の駅29...
開業100年、世界遺産の玄関 歴史ある古都の玄関には、それにふさわしい風格が備わる。韓国の古都と言えば、新羅の都、慶州だ。その玄...
<訪ねてみたい韓国の駅28...
未来都市のユニークな駅 いかにも未来的な名前のこの駅は、なかなかユニークな存在だ。まず第一に、その立地。ソウルメトロ6号線、空港...

MINDAN All Rights Reserved.