【ソウル】李明博大統領は、8日に青瓦台で行われたKBS放送の番組「秋夕特別企画、大統領との対話」で、ロシアから北韓を経て韓国につながるガスパイプライン建設事業について「北韓とロシアが協議を進めており、われわれとロシアも協議を行っている。いずれ南北とロシアの三者で話し合うことになるだろう。予想よりも早期に進展が見られそうだ」と述べた。 また、「ガスパイプライン事業はロシアと南北の3者すべてに利益になる。国民は北韓通過中に事故が起きてガス供給が中断されると思い心配するが、そのような場合にはロシア側が船舶でも同様な価格で供給することになっている」と説明、実際に契約を結ぶ際には補償問題まで含める必要があるとの認識を示した。 統一部長官に柳佑益前駐中大使(元大統領室長)を指名したことに関連、「対北韓政策の基本が変わったのか」との質問に、李大統領は「(対北韓政策は)大統領の考え方によって変わるもので、統一部長官が誰かによって変わるものではない」と述べた。 「南北首脳会談には平和の保証が先決」 南北首脳会談の開催の見通しについては「北韓の生活が良くならなければならない。だが、北韓が核兵器を持ち続けるならば、我々が助けたくてもできない。世界各国と一緒に北韓を支援し、経済も良くして安全保障も維持したい。それが南北首脳会談の議題だと考えている」と表明。「そうしたことなく、首脳会談を開いても意味がない。南北が平和と繁栄につながるならばいつでも(南北首脳会談を)行うことができる」と付け加えた。 (2011.9.14 民団新聞) |