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<コラム・布帳馬車>意図的な誤訳?
 韓国有力紙の日本語版をインターネットで見ていておかしなことに気づいた。訳が日本紙の誤訳に引きずられたり、韓国の公式表記を「日本風」に迎合させたりするケースが随所にあるのだ。

 誤訳の典型例は、「日帝強占下親日反民族行為真相糾明に関する特別法」の表記だろう。ハングルでは「구명」となっており、「糾明」(罪・不正などを問いただして事実を明らかにすること)が正しいにもかかわらず、一部日本紙が「究明=구명」(真理・真相などを追究し、明らかにすること)と誤訳したのをそのまま踏襲している。

 「日本風」に迎合した典型は、「北東アジア」だ。漢字文化圏では東西を前に南北を後ろにするのが不動の語順である。韓国政府も「東北アジア」を公式表記にしている。中国も同様だ。日本だけが英語を直訳して、外務省のアジア局の課名は北東、南東、南西が用いられている。英訳に縛られた日本の表記に倣うこともないだろう。

 「究明」については情状酌量の余地がある。日本紙の誤訳は、光復60周年になろうとするこの時期に、なぜ植民地に転落したのか、なぜ親日派を排出したのか、なぜ早い時期に処断できなかったのか、この真相を探るならともかく、まさか罪を問いただす法律ができるとは思えなかったのではないか。その伝で言えば、韓国紙の日本語版の場合は、同法の精神を不当とするところからくる意図的な誤訳と受け取れないこともない。(A)

(2004.10.6 民団新聞)
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